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銃 2020評論(18)
プルデューサー奥山和由、監督 武正晴ときてなんとなく雰囲気は予感して期待感あったけど。
狂った人間ばかりを登場させてるのも予感通りでしたが。主人公の背景と、銃を拾った高揚感が端折られた感あったかなぁ。もう少し盛り上がってく展開ほしかった。主演の日南響子はスタイルよくて、色っぽさあってよかった。
そもそも。佐藤浩市、加藤雅也、吹越満の三人を使い切ってない感が半端ない。日南響子の「カラダのエロさ」も、さして響かず。
Vシネマとか言うやつだよね、これって。と思いながら退散して来ました。
ラストが吉本だった。
笑ったw
中途半端で終わってしまう作品
登場人物も含め結局何を表現したかったのかさっぱりわからなかった
76分と尺がかなり短いせいで登場人物の背景が語られず不明のまま物語は進行し結局わからないままで終了
何故そんなに極端に尺を短くしなければならないのか不明
周りにトップクラスの俳優陣で固めているが全てが無駄遣い
佐藤浩市が何故撃たれたのか不明だし、本編とは全く関係のない加藤雅也の変態ストーカーの存在意義が全く不明
とにかく全てにおいて不明ばかりの作品
二度は観たいとは全く思わない
子供の頃から人格や尊厳が蹂躙され続けると、無自覚に他人の人格や尊厳も蹂躙するようになる。暴力を受けて育った子供が暴力を振るう人間になるのと同じである。主人公はまさにそういう人間だが、銃を拾ったことがエポックメイキングな出来事になるためには、主人公のどこかにまともな部分がなければならない。
しかしそういう部分は描かれることなく、立ちんぼで客を騙して1ミリも罪悪感を覚えない人格破綻だけが描かれる。人格破綻者には感情移入できないから、観客からすれば銃を拾ったクズ女のストーリーを観せられることになってしまった。主演した日南響子が気の毒になるような作品だ。
施設で育っても、優しい人に出会う期間があれば、その頃の思い出を心の灯にして生きていける。銃を拾ったことでその灯を消してしまうことになるとすれば、主人公の心の揺れは大きく、観客も感情移入できるかもしれない。また、そういう主人公であれば、佐藤浩市や友近の演技も生きてくるだろう。
前作と殆ど同じスタッフなのに、出来が悪すぎる。観ていて楽しくなかったし、悲しいとも辛いとも面白いとも思わなかった。感情を揺さぶられない映画を観るのは時間の無駄である。村上虹郎と日南響子で演技力の差がそれほどあるとは思えず、もしかしたら前作にあった主人公のモノローグが、観客を感情移入させていたのかもしれない。思考実験的な意欲作であった前作のイメージがあったので楽しみにしていたのだが、残念だった。
2020-111