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銃 2020評論(18)
銃をもつと、それにふさわしい人になろうと自分を律するのか。それとも、その妖気に惑わされて自分を失っていくのか。
しかし謎が多い。最後、リリー・フランキーがちょっと出る。あ、これは前作とどこかで同時進行しているだと確信した。クレジットで気付いたが、うかつながら、どこかで村上虹郎が出てたみたい。しかもヒロインは前作のトースト女ではないか。なにか、もったいない気分。ヒロインと佐藤浩市は当然、加藤雅也だってあのままの訳はない。伏線をばらまいているってことじゃないか。これはまだまだ続く。
銃を拾ったはいいけど、ゴミ屋敷のようなアパートの一室。ロウソクとかの雰囲気はいいけど、ゴミ袋は捨てようよ。まぁ、雑居ビルの雰囲気も汚いし、ただでさえ「夜の街」と嫌われてるんだから、知事に怒られちゃうよ。
東子中心のストーリーとなっていて、前作『銃』とはまったく関係がないのですが、やはり歪んだ家族の絆というテーマが感じられる。ただ、友近がぎゃーぎゃー騒いでいるほど虐待もなさそうだし、ちょっとした思い込みがあったのだろうか。どこか妄想めいたものが東子の中にあり、銃を撃たなければならないという強迫性障害さえ感じられる。また、銃はやっぱり男根のメタファーであり、東子にとってもエロい体を増長させるモノだったのかもしれません。
残念なのは、簡単に撃ってしまったこと。友近の演技は鬼気迫る台詞の割には棒読みっぽかったところだろうか。歯科医のメタファーがイマイチわからなかったのですが、虫歯C1といったことが東子の心の闇を表していたのかもしれません(かなりこじつけ)。
銃を撃っても結局人殺しはしなかったのかな?なんか展開がわからない作品だった。