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中森明菜イースト・ライヴ インデックス23 劇場用4Kデジタルリマスター版評論(1)
ここでブチッと映像が切れてセトリが出てくるので恐らく当時のレーザーディスクをリマスターしたものの様子。編集前の映像データは残っていなかったのかな。で、この後半は前半と違ってグッとライブ感が出てくるので前半とはほぼ別物。違和感はゼロにはなりませんが明菜の声に精気が戻ってきたような生々しさがあります。ここで見せる明菜の表情に宿った寂寥にキリキリと胸が締め付けられます。そしてここでようやく明菜のハプニング混じりのMCがあってそこでチラリと見せる茶目っ気にアラカンは全員ボディブローを食らうことになります。そしてクライマックス、これも観れば解る。圧巻です。
冒頭でも注意が促されますが終幕後に明菜からのメッセージがあるのでそれを聞くまでは席を立ってはダメです。まあ色々書きましたが1989年が明菜にとってどんな年であったかを知っている者にとってはかけがえのない傑作。要するにブルース・リーファンにとっての『死亡遊戯』のような作品です。