ラブ・バッグ
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
ラブ・エクスペリメント
プロット
イギリス
01月29日 2021 台灣上映
ラブ・アペタイザー
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
ラブ&ポップ
プロット
日本
01月09日 1998 台灣上映
ウィークエンド・ラブ
プロット
イギリス
03月16日 1974 台灣上映
ターニング・ラブ
プロット
アメリカ
11月07日 1998 台灣上映
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スパゲティコード・ラブ評論(7)
MVやCMでキャリアを築いてきた映像クリエイター・丸山健志の長編映画監督デビュー作だそうで、MONDO GROSSOがボーカルに満島ひかりを起用した「ラビリンス」のMVを丸山が作った縁からだろう、満島も短い時間ながら出演して鮮烈な印象を残している。撮影監督は岩井俊二監督作品を多数手がけ、やはりMVやCMの仕事も多い神戸千木が務めていて、この2人の組み合わせはポップでスタイリッシュ、短めのカットでつなぐ点描のような映像表現に合うようだ。
悩み、挫折、孤独を抱えた若者たちが、他者とのつながりで前向きになれたり、一歩先に進めたりする。難解なパズルがすっきり解けるような爽快感はないが、あっさりしたポジティブさが今の若い世代には合うのかもしれない。
最後は、みんないい表情でよかったです。
最初の子供が一番印象に残りました。
初めて、ホワイトシネクイントで鑑賞しました。
それでもなんとか生きていてもいいんだと思わせてくれる作品。
『東京』って広いようで個人が動く範囲ってそんなに広くはないんで…
きっと以前の知り合いか関わりのあった人とすれ違っていると。
その個人個人を少しづつ掘り下げて繋ぎ合わせる。
決して深くは関わらず程よい今どき?の関係。
深くなっちゃうと後々バカ見るって。
飽きが来なくて面白いと思います。
SNSの取り上げ方も程よい感じ。
ラストの続きが気になるところも好き。
レンタルでも良いとは思うけど劇場で観て損は無いと。
13人が主人公であるが、「東京」が14人目の主人公であるように、大きなうねりと混沌とした感情がそこでうずく。暴力的でありながら、夢もきっと叶えてくれそうなユートピアにも見えてしまう。そんな街で、ため息にもならない様な息苦しさを抱えた若者たちがランデヴーしていく。その過程はあまりにもリアルで容赦がない。就活中の私にとっては、毒を浴びるような感覚だった。
それでもこの作品が指す光は、抱えたリアルを見事なまでに精算している。監督自身も好きで大切にしたというモノローグが、彼らの今をありありとあぶり出している。そして、そこから開かれる狂騒と混じり合っていく彼らの呼吸に鳥肌が立つ。脚本の時点で出来上がっていたという巧みな編集は、CMやMV等で磨かれた幻想的かつ残酷な映像と共に混ざり、その美しさに息を呑む。
倉悠貴演じる羽田以外、当初はキャラクター造形も決まっていなかったという。変更しながら、都会でもがく若者を多岐に置いたことで、見事なまでに強い共感性と多様化する社会の根底に眠る感情を想起させる。その中での異彩、満島ひかりはやはり美しい。エンドロールの(♡)からも、特別な存在だと感じさせる。
どのキャラクターも人間臭さがあってたまらず、東京では1人の単位も生きていないような物寂しさを感じさせる。ここまで清々しく、救われるとは。好みは分かれるだろうが、都会指数を抱いた人ならきっと他人事ではないはずだ。
自分にとっての「好き」は「執着」するものだと信じて疑わなかった。就活のたびに押し戻されそうになる感情を、大粒の涙とともに洗い流してくれた。今年のベストの中の1本。公開されたらもう一度観たい。