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プロット
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シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人評論(13)
品の良い映画で、画面もとてもいい。
特にその75パーセント目くらいに出てくる急展開はめちゃくちゃカッコよく、シビれる。
しかし、76パーセント目くらいから始まる部分は本編とあまり関係がなく、おまけ程度の意味もなさない。ラストは本当にあの締めくくりで良かったのか疑問も残るが代替案は私の脳から出てこない。
もう少し早く切ってしまっても良かったのかもしれない、或いはもっと長い映画にしてもよかったかも。
ドキュメンタリー云々という話もチラホラ出てはいるが、北限のナヌークの時代からドキュメンタリーとは?という話があるのでそこは問題ない。
2015/09/29、シネマ・ジャック&ベティで鑑賞。
テレビや新聞も経済成長が絶対に必要と言うばかり。永久に成長し続けることなんかありえないし、発展途上国ならまだしも先進国まで成長ばかり考えていていいのか?そんな普通なら誰でも抱きそうな疑問だが誰も言わない疑問を、経済の学者や、銀行家などの経済の専門家や大学生たちに真正面からぶつけていくドキュメンタリー。実はこのようなことを自分も思っていたので我が意を得たりでした。日本の経済学者でもそんなことを言ってる人いないですよね、自分の知る限り森永卓郎くらいでしょうか?そのせいか、彼もちょっと変人扱いされてますよねw
彼女たちの疑問は経済界では禁句なのでしょうか?このまま成長を続けていったらどうなる?という疑問に対し彼らは、無視したりこれまでは大丈夫でしたとかの返答で話が噛み合っていない。しかも彼女たちをどこか馬鹿にした態度。経済学の世界では地動説に対して天動説をとなえるくらい愚かな発想でしょうか?もしそうなら論理的に説明してあげれば彼女たちは納得したでしょう。
真剣に問いかける彼女たちを愚かな老婆達と扱う、金融屋や大学教授、大学生たちでしたが、その疑問に答えられない、または考えたこともない、考える必要もないと思っている彼らのほうが愚かに見えました。
ウォール街のクリスマスイベントに乱入した時は、シャーリーの耳元に周りに聞こえないような小さな声で「心臓発作で死ね、クソババア」とひどい言葉をかける男がいました。彼女はひるまず「あなたの名前は」としつこく聞きましたが、こんなことする卑怯な男が名乗るはずもなかったですね。
中には彼女たちの疑問をきちんと捉えて研究している学者さんも二人出ていて、その一人の話が印象的でした。
「一分で倍に増えるバクテリアを一つ瓶に入れる。一時間でその瓶が満杯になるとしたら、その瓶が半分になるのは何分後か?」という問にシャーリーは即座に答えていました。59分後です。このことでも決して彼女が馬鹿ではないことがわかりますよね。そしてさらに質問を続けます。
「バクテリアたちは何分前に、瓶が自分たちで満杯になることに気づくだろうか?」
十分前?おそらくそのタイミングで危機を訴えても変人扱いされるでしょう。一分前でもあやしい。ていうかその時点では手遅れかもしれない。人間はバクテリアと違って考える脳があるんだから、もっとこの問題について考えてもいいんじゃないかなあ、そんなことを考えさせてくれる映画でした。
「経済成長」の謎を解明するというよりも、いまの成長至上主義に対しての警句と言う感じですね。途中までは、「経済の成長って何?」「なんで経済は成長しなくちゃならないの?」と言う純粋な疑問を追っかけていたと思うんですが、途中から、経済成長そのものに対しての疑問に置き換わっていたような気がします。
物語の場所はアメリカですが、制作した国はノルウェー・デンマーク・イタリア。制作されたのは2013年ですが、2010年の欧州債務危機も、この作品の背景にあることを考慮する必要がありますね。
多くの映像は、きちんとスタッフが居て撮影した映像に見えます。一部、NYでの会議の模様は、必ずしもそうではないかもしれませんが。どうやって撮影したんでしょうね?92歳のシャーリーと86歳のヒンダが、大学生、大学教授、経済アナリストに「経済成長」について聞きまくるドキュメンタリー。
「経済成長」の謎を解明するというよりも、いまの成長至上主義に対しての警句と言う感じですね。途中までは、「経済の成長って何?」「なんで経済は成長しなくちゃならないの?」と言う純粋な疑問を追っかけていたと思うんですが、途中から、経済成長そのものに対しての疑問に置き換わっていたような気がします。
物語の場所はアメリカですが、制作した国はノルウェー・デンマーク・イタリア。制作されたのは2013年ですが、2010年の欧州債務危機も、この作品の背景にあることを考慮する必要がありますね。
多くの映像は、きちんとスタッフが居て撮影した映像に見えます。一部、NYでの会議の模様は、必ずしもそうではないかもしれませんが。どうやって撮影したんでしょうね?
おっと、資本主義に生きている資本家にはタブーなことでした。
「経済成長」をエサにする資本家は、「やりがい」をエサにするブラック企業と根っこは一緒ですよね。
資本主義社会に生きる私達は、資本主義のブラックな側面を見ないと。自分達の成長が経済成長のエサにされているってことを。エサ上げてませんか?
そんなことを考えて、自分たちで調べ始めるカッコいい女性達でした。いくつになっても好奇心や疑問をもつ。そして答えを求める行動を起こす。年齢は関係ないですね。生きる姿勢なのですね。
彼女たちが最後に大学で配っていたチラシには、本のリストがあったようですが、どんな本なのか興味があります。
パンフレットを見ましたがありません。残念です。