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カラヴァッジオ評論(2)
デレク・ジャーマンが描くゲイっぽさが映像全体に滲み出る雰囲気と、戸惑う時間軸や16世紀末から17世紀初頭の時代と"ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ"の創作という名の伝記映画に真実を探るのは野暮ったい。
重苦しい歴史を語る自伝的なイメージから、現代劇に近い演出が本作を観やすくさせているような「エドワードII」でも近い感覚が。
実際の事実と創作のズレがどのように評価されたのか気になるところ。
主人公のモノローグは詩的な表現ばっかで ぶっちゃけわかりにくい…けどまあ、芸術家なんてこんなもんかな。
この映画には、彼の描いた絵画作品がたくさん出てくる。その作品にストーリーと人物を当てはめていくような、不思議な倒錯感がある。
絵画からまるで出てきたような登場人物達、特にティルダ・スウィントンの美しさに息を飲む。