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02月16日 台灣上映
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ウエストワールド評論(12)
2001年宇宙の旅やトロンなど機械の反乱ものとしてそれ以前の作品としてもよくできている。ジュラシックパークなどの原作者が監督もつとめたSF。
それにしても最後の方の塩酸シーンはロボットが熱探知なのであの隠れ方ではばれてるはず。ですよね…
後のターミネーターやジュラシックパークに繋がる突飛な名作。
まさかT-800のシュワちゃん以前にGM406のユール・ブリンナ―が居たとは驚いた。
ユニバーサル・スタジオ・ツワーに毛の生えた程度かと思っていたらアンドロイドが演じる未来のテーマパーク、マフィアが作ったのだろうか法外な料金で現実世界では許されない不道徳の限りが味わえる。
西部劇で反乱を起こすならインディアンロボットだと思うがリアル過ぎて問題なのでやられ役の暴走、復讐めいた話にしたのでしょう。ユールブリンナ―は「荒野の七人」のパロディでしょうが良く出たものです、余程お金に困っていたのでしょう。
今、観ればB級SFなのでしょうが当時としては画期的なチャレンジだったことが伺えます。
人型のロボットがキャストを務めるテーマパークで、ロボットたちが謀反を起こして人間たちを襲うというのが大まかなストーリーです。
結論から申し上げますが、正直そこまで面白くはない。
「ロボットによる謀反」というのは今でこそ「ターミネーター」「アイロボット」などなど、挙げればきりが無いほどに使い古されたネタですが、この作品は1973年公開の非常に古い映画で、「ロボットの謀反」の元祖とも呼べる作品です。言い方が悪いですが、アイディア一発勝負の作品なんですね。
イマイチ盛り上がらない単調な展開とか、ご都合主義の戦闘シーンとか、説明が無いので意味不明な「未来っぽい専門用語」とか、随所に突っ込みどころがあります。
特にガンマンロボットとの地下での戦闘シーン。聴覚が非常に優れていて呼吸音まで聴き取って襲ってくるロボットに追われる主人公ですが、たまたま居合わせたテーマパークのロボット修理スタッフから「酸をかけるとロボットの感覚器官がイカれる」という情報を得ます。そしてたまたま見つけた地下通路からロボットの修理工場を見つけ、たまたまそこに塩酸があったので待ち伏せしてガンマンロボットに塩酸をかけます。
「たまたま」が連続して起こるあまりにご都合的な展開に加え、先ほどまで足跡や温度(サーモグラフィー)や呼吸音を感じ取り正確に主人公の居場所を察知してきたはずのガンマンロボットが、ただロボットに成りすまして横になっているだけの主人公に気がつかないのはあまりにも不自然です。
上記のようにストーリーとしては突っ込みどころの多い本作ですが、映画史の資料としては非常に興味深く、様々な小道具や近未来的な装置を見ているだけで楽しめます。「昔の人が考えた未来の装置」っていうのは、見ているだけでなんだかワクワクしてくるものです。
何の意味があるか分からないけどピカピカ光っている機械とか、モニターに映り込む謎の数字とか。この映画が作られた50年も前の人々が思い描いた「未来の装置たち」が今の時代に生きる我々から観ると滑稽でありながらどこか愛らしいのです。
上映時間も1時間半程度で短く、難しいことを考えずに見る分には楽しめますし、50年前の作品にしては機械やロボットなどの映画美術もかなり凝っていてクオリティが高いです。観る映画が決まってない人にはオススメです。
古い映画だけど、SF映画としての価値は絶大だと思う。
これをスピルバーグが撮ると「ジュラシックパーク」という超大作になる。ただ、人間と区別のつかないアンドロイドの方が恐竜よりもよっぽど恐ろしいと思います。この映画はもっと評価されるべき。
最近ではJJがこの作品を原案にしたテレビシリーズをつくっているので、ぜひ観てみたくなりました。