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愛の悪魔 フランシス・ベイコンの歪んだ肖像評論(1)
時間軸は入り乱れ、描いている年代も分からなくなる、非現実的な世界観、実話を描いているのかすら懐疑的に、ベーコンの自伝的作品としては暴力的なほどに支離滅裂な演出にハマってしまう。
互いが依存し合っているような、ベーコンにとっての彼は必要不可欠にも思えるが、素直な感情を表に出せない性格なのか、ジョージが溺れてしまう世界は正しく"愛の悪魔"から抜け出せなくなる身の破滅であるかのような怖さも。
変態的に捉えてしまうフランシス・ベーコンの絵画、不思議な雰囲気とダークな世界観、映画として彼の人間性を巧く表現出来た一作なのでワ。