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WASABI評論(7)
リュック・ベッソン&ジャン・レノ作品と言うことで、やっぱり昔はどうしても名作「レオン」のことが頭にチラついて比較してしまったから微妙と感じたのでしょうかね、何も考えずに見れば、まあいろいろと突っ込みどころも多いですが、広末涼子にアタフタするジャン・レノで十分楽しめる作品に仕上がっていたのではないかなと・・・。
コメディテイストと言う訳でもなく、シリアステイストと言う訳でもなく、どこか中途半端だった感は否めませんでしたけどね。
しかしジャン・レノ+少女物は、何故だかは分からないけど何かいい!
「レオン」の時より相手の少女はだいぶ大きかったですが、でも少女にアタフタするジャン・レノは相変わらず最高でした。
見所はそこだけと言ってしまえばそれまでなのですが、その少女役が日本の広末涼子ですからね、アンチも多かった広末なんでいろいろと叩かれた記憶も残っていますが、でもこの作品の広末は正直可愛かった、そこだけは否定できない事実でしょう。
上手いのかどうかは知りませんがフランス語も頑張っていましたし、まあ何にしても何も知らない無邪気な広末をジャン・レノがオロオロ振り回されながらも守る構図だけで、私は十分楽しめましたよ。
ただ、設定ガバガバだった部分はご愛嬌・・・では済まないレベルだったか(苦笑)
その辺りはいかにもリュック・ベッソンな感じなんですけど、それにしても舞台となった日本の描写が、いや、それ以上に日本人の描かれ方がとにかく酷かった、絶対リュック・ベッソンは日本のことを心の中では低く捉えてるなと分かる作品でしたよね。
でも百貨店でのヤクザとのバトルは何だかんだで結構好きでしたけど。
そう言えば、広末の彼氏?親友?役で若かりし頃の渋川清彦が出てましたね、ただチャラいだけの役でしたが・・・。
で、結局タイトルにもなった「WASABI」って、あれだけしか登場しなかったんですね、どうせなら広末の役名もわさびにしちゃえば良かったのに。
その辺も含めて、なんちゃって日本を逆に楽しんで見るのが吉と言えましょう、真面目に見てしまえばアレな作品ですから。
もう少し元恋人の描き方に工夫があったり、もう少しアクションシーンに見応えがあれば尚良かったのですが、まあでもジャン・レノ&広末に妙に味のあるキャラで楽しませてくれたモモの三者三様のキャラクターで、まずまずは楽しめた作品でした。