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頭上の脅威 プロット フランス 04月27日 1965 台灣上映
男の敵 プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
頭を上げて プロット イタリア 01月01日 1900 台灣上映
無敵のハンディキャップ プロット 日本 12月04日 1993 台灣上映
眼下の敵 プロット アメリカ 01月28日 1958 台灣上映
砂丘の敵 プロット アメリカ 03月29日 1952 台灣上映
頭上の敵機評論(6)
戦争ものというより、上司とは、指導者とは、管理職とはどうあるべきかを学べる作品です。
グレゴリーペック演じるサベージ准将が、親友ダベンポート大佐が指揮する部隊を冷静に判断し、親友を解任し、自らが立て直すことになります。
厳しく部下に接する彼のやり方に初めはついて来れない隊員たちに苦悩しながら、徐々に戦果を上げていき、その中で新しいリーダー候補も育っていきます。失敗すれば即、死につながる極限状態で、サベージはとうとう精神をきたしてしまう。初めは親を威を借るダメ指揮官だったゲートリー少佐が編隊長を替わり、見事ミッションを成功させる。
世の上司として、管理職としてこうあるべきという姿を見ることができる作品です。
ヨーロッパでの戦いは米軍兵士にしてみれば助っ人意識、弱い使命感ではミスも多く、死への恐怖は拭えない。そんな折、対空砲火の届く低高度爆撃命令を巡って指揮命令系統は破たんする、命令に反発する温情派の司令官に替わって冷徹な司令官が着任、あえて怒りの対象となることで不安をすり替え、緊張感、結束力を高める。実践指導で編隊飛行の有用性を示すことで自信の回復に繋げる。しかしB-17の根本的な弱点が解消された訳ではなく数を増す敵戦闘機の執拗な攻撃で目前で部下の機を失う衝撃から司令官もストレス障害にみまわれる。初見ではテーマは組織論やコーチングのように思ったが根は深い、運に頼るなと言う割には精神論、兵の能力だけでは爆撃攻撃の弱点は解消しない、論理的な分析、問題解決能力の欠如もしくはそれ以前の無理は承知の確信犯の横行は無くならないということか。
戦闘シーンは軍の記録映画を用いたらしい、シーンは少ないが戦争体験世代には爆弾の嵐などみられたものではないだろう・・。
それが命を賭した現場であれば尚更のこと。
しかしそんな彼の心根を折るほど戦争は悲劇。