イギリス陸軍特殊空挺部隊SASを志す青年の姿を通して、テロに立ち向かうSASの活躍をリアルかつスリリングに描いた本格ミリタリーアクション。世界最強と名高い特殊部隊SAS入隊を目指すパラシュート部隊所属の青年ミッキーは、過酷な訓練の最終ステージに到達する。しかし、ミッキーは心に大きなトラウマを抱えていた。一方、アルカイダ系テロ集団がロンドンで同時多発テロを企てているとの情報が国内保安局MI5によってもたらされ、SASが制圧へと向かう。主人公ミッキー役に「アバウト・タイム
愛おしい時間について」のトム・ヒューズ。訓練教官役を「スター・トレック
イントゥ・ダークネス」のノエル・クラーク、女性SAS隊員役を「ディセント」のアレックス・リードが演じた。監督は「タワーブロック」のロニー・トンプソン。2015年1~2月にヒューマントラストシネマ渋谷で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2015」上映作品。
アイ・アム・ソルジャー SAS英国特殊部隊評論(5)
映画というよりは、ドキュメンタリーのような趣です。ほぼ全編で入隊訓練を映し、物語性はなし。最後にアクションが少し入りますが、蛇足にすら感じます。
ディスカバリーチャンネル等で放映したら違和感がないような、そんな作品に感じます。
訓練中の人間ドラマを厚くして、訓練終了⇒入隊で終わりにした方が良かったように思いました。
ネイビーシールズみたいに実際の隊員でドキュメント風に見せて欲しかったな、と。最後の作戦がもひとつ。
賛:今まであまり取り上げられなかったテーマなので、新鮮で興味深い。主人公が心身ともに成長していく過程にも、かなり感情移入出来そう。
否:訓練のシーンが多いので、興味がないと退屈かも。尋問の訓練などはかなり壮絶で、観ていて不快になる人もいそう。
特殊部隊を目指す者の訓練という、今まであまり描かれたことのないようなテーマなので、観ていて非常に斬新というか新鮮に感じます。その一方で、彼らの想像を絶するような過酷な訓練や試験の様子に、衝撃を受けるのもまた事実。尋問に耐える試験の模様など、観ていて胸が痛くなりそうです。そして、そんな訓練を必死にくぐり抜け、少しずつ隊員として成長していく主人公にも、少なからず感情移入出来るかと思います。
結構グロい描写もありますので、それだけ気をつけてご覧下さい。