ロッキーを越えて
プロット
アメリカ
01月27日 1979 台灣上映
鳥の道を越えて
プロット
日本
11月01日 2014 台灣上映
白夜の時を越えて
プロット
フィンランド
07月14日 2001 台灣上映
ONODA 一万夜を越えて
プロット
フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本合作
10月08日 2021 台灣上映
夜を越える旅
プロット
日本
10月21日 2022 台灣上映
劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えて
プロット
日本
08月05日 2022 台灣上映
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丘を越えて評論(1)
葉子は江戸情緒残る下町育ち。友人の紹介で、菊池寛を社長とする、文芸春秋の面接を受ける。菊池に気に入られた彼女は、社員としてではなく、菊池個人の秘書として雇われる。ここの社員で朝鮮人の馬海松に惹かれる彼女だが、ある日菊池に景色のいい旅館宿に誘われる。
<個人的戯言>
【♪レ~ジ~メ~♪】
池脇千鶴主演ということで鑑賞。菊池寛に「仕えた」、当時は珍しい「働く女性」を描こうとしたのか、当時の文壇の空気を菊池寛を通して描きたかったのか、日本の占略戦争の中での朝鮮を描きたかったのか、はたまたそれら全ての時代の空気を描きたかったのか、焦点がぼやけっ放しです。挿入される社交ダンス・シーンも、ストーリーと融合することなく、ただ浮いたような感じが残るだけ。そして唐突なラスト・・・池脇、西田敏行の好演もほとんど無駄にしてしまう作品です。
【ぐだぐだ独り言詳細】
最初は池脇演じる葉子の、まさにモダンな女性が、女性が働くには厳しい時代に、凛として世間の常識に囚われず、物事を見て生きていく姿を中心に描くのかと思わせます。しかし彼女が朝鮮人に恋する辺りから、日本と朝鮮の関係における在日の思いや、彼女が若い男に恋することから、はっきり自分の思いに気付く菊池寛、更に彼を社長とする「文芸春秋」を中心とした、文壇にまつわる話等が、根幹となると思われた女性の話からややずれて、整理もつかずにとっ散らかっている印象です。
そしてそれを更に際立たせるのが、挿入される社交ダンス・シーン。いろいろあるエピソードが、話の流れの中でスムーズには流れないので、これがやけに浮いた存在になってしまいます。
主人公の女性を演じる池脇と、菊池寛を演じる西田は、
池脇が若い野心溢れる朝鮮人に惹かれながらも、菊池の思いをむげに出来ず包み込んで、更に独立した、常識に囚われない自分の尺度を持った女性を、
西田が年甲斐もなく、若い女性に純粋に恋をする、巨匠とは思えぬ情けない中年男を、
実に見事に演じています。しかしこの映画の中ではそれも活かされたかどうか・・・唐突に来るラストが最後に駄目押しする、あっけにとられる作品です。