男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花劇情

シリーズ二十五作目の今回は、「男はつらいよ
寅次郎忘れな草」「男はつらいよ
寅次郎相合い傘」でキャバレー歌手リリーに扮して人気を博した浅丘ルリ子がマドンナとして三回目の出演をしている。ハイビスカスの花咲く沖縄を舞台に、寅次郎とリリーを中心に、お馴染“とらや”のレギュラーメンバーが繰り広げる騒動を描く。脚本は「遥かなる山の呼び声」の山田洋次と同作の朝間義隆の共同執筆、監督も同作の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花演員

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花相關推薦

ブルーイマジン 線上看
ブルーイマジン
プロット  日本・フィリピン・シンガポール合作
03月16日 台灣上映
オリガ・スミルノワのジゼル in cinema 線上看
オリガ・スミルノワのジゼル in cinema
プロット  115分
03月08日 台灣上映
劇場版 再会長江 線上看
劇場版 再会長江
プロット  中国
04月12日 台灣上映
アバウト・ライフ 幸せの選択肢 線上看
アバウト・ライフ 幸せの選択肢
プロット  アメリカ
03月08日 台灣上映
映画 マイホームヒーロー 線上看
映画 マイホームヒーロー
プロット  日本
03月08日 台灣上映
大阪カジノ 線上看
大阪カジノ
プロット  日本
04月20日 台灣上映
漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々 線上看
漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々
プロット  日本
03月01日 台灣上映
デ ジャ ヴュ 線上看
デ ジャ ヴュ
プロット  スイス
03月08日 台灣上映
あまろっく 線上看
あまろっく
プロット  日本
04月19日 台灣上映
走れない人の走り方 線上看
走れない人の走り方
プロット  日本
04月26日 台灣上映
落下の解剖学 線上看
落下の解剖学
プロット  フランス
02月23日 台灣上映
毒娘 線上看
毒娘
プロット  日本
04月05日 台灣上映

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花評論(10)

tgkgdy
tgkgdy
ネタバレ! クリックして本文を読む
「男はつらいよ」シリーズ第25作。

HuluでHDリマスター版を鑑賞。

リリーが三たび登場!
沖縄で病に倒れたという彼女からの報せを受け、病床へ駆け付けんと寅さんは人生初の飛行機に乗るという決断を下す…ものの、生来高いところが苦手だから、イヤだイヤだと大騒ぎ。最後は美人のスチュワーデスに鼻の下を伸ばしてホイホイと着いて行き、ようやく空の人となったのでした(笑)

寅さんの手厚い看病のお陰かリリーは無事退院。ふたりで同棲生活を送ることになりました。そのままゴールインか? ―と思われたのも束の間、とあることから喧嘩になって別れてしまいました…。原因は多分にリリーの嫉妬が入っていて、つくづく寅さんに惚れてんだなと思いました。
お互いにしこりが残っていたのか、やがて柴又で再会。そのとき、ふと寅さん、こう漏らした。「俺と所帯を持つか?」。慌てて誤魔化す寅さん、それに乗っかってふざけるリリー…。両想いなのは誰の目にも明らか。ある意味似た者同士でお似合いなのだが、似た者同士だからこそ素直になれないところまで同じで…。恋愛の機微ここに有り!(笑)

リリーがマドンナだと、確実に名作になるの法則!(笑)

※鑑賞記録
2020/05/04:4Kデジタル修復版Blu-rayで再鑑賞
Ebrgsnonhii
Ebrgsnonhii
大好きな作品です
何度も観ているといろいろと気付きがありました

寅さんの生年は1940年とも、1936年とも、1931年の昭和9年とか諸説色々です

リリーさんの生年はどうにも分かりません
仮に浅丘ルリ子と同い年とすると、1940年昭和15年です

仮に寅さんを1931年生まれとするとリリーさんとの年表はそれぞれこうなります

1973年 忘れな草の出逢い 42歳、33歳
1975年 相合い傘の別れ 44歳、35歳
1980年 本作、ハイビスカスの花の再会 49歳、40歳
1995年 紅の花での同棲 64歳、55歳

晩婚化の進んだ21世紀の現代なら本作のカップルが結婚したって、さほど珍しくも無いですね

リリーさんが相合い傘で再登場したのは何故でしょか?

多分忘れな草では、彼女を描ききれて無かったからだと思います

では、何故また本作ハイビスカスの花でリリーさんを取り上げたのでしょうか?

それはシリーズも10年を過ぎて、山田監督が句読点を一旦打とうとしたのかも知れないと思うようになりました

彼女だけが寅さんと釣り合うマドンナであって寅次郎と結婚してしまえばシリーズ終了となってしまう

本作は、それが本当にそうなのか、間際まで近づいてみて、それを実際に確認してみようという映画なのだったと思います

結果は観てのとおりです

リリー、俺と所帯もつか?
俺、今なんか言ったかな?

もしここでリリーが
ありがとう寅さん!と抱きついて
さくらが、おめでとう、お兄ちゃん!と祝福すればこの瞬間、シリーズは本作をもって終了になってしまうことがやはりハッキリしました

これではもう次にリリーさんを出したときは、シリーズ最終回になってしまうんだ
そういう予告になってしまいました

これが本作の目的だったのだと思います
つまりシリーズのこの先も長い継続させる為にも
その終わり方を予め決めておく
それが本作の目的だったのです

赤いハイビスカスの花言葉は「常に新しい美」「勇敢」だそうです

幾つになっても恋愛は美しい
寅さんがもうすこし勇敢にリリーさんの愛情に立ち向かっていたら・・・という意味だったと思います

リリーさんだってそうです
二人とも傷つくことが怖いのです
勇敢でなかったのです

タイトルバックの滝は北軽井沢の白糸の滝です

村の子供達はみな真夏の服装
寅さんが暑そうで滝の冷たい水に足を漬けてます
季節は夏です

そしてラストシーンのバス停
そこに草津ナウリゾートホテルのバスが差し掛かります

リリーさんとバンドメンバーを軽井沢駅で拾って草津に向かうようです

寅さん暑そうで団扇を持ってますから、このシーンも真夏です

ここでも気付きがありました

白糸の滝は軽井沢から草津にいくバスの通り道に有ります

つまりタイトルバックとラストシーンは実はひと続きでつながっていたのです

沖縄行きの航空券には6月18日と発券日のスタンプが押されてました
また終盤の御前様のお経はお盆の法事ですから、沖縄のお話は全部その間のことです

つまりタイトルバックとラストシーンは、その物語が終わったお盆の頃の事です

寅さんとリリーさん、柴又駅で別れて半月ほどでバッタリ再会していたという時系列のようです

監督はやっぱり運命的な二人なのだということを始めと終わりに説明していたのです

そしてその近くの村を舞台としている映画が、木下惠介監督のカルメン故郷に帰るです

リリーが柴又という故郷に帰るという内容にかけていたのだと思います

もう一つ気付きがありました

では舞台はなぜ沖縄だったのでしょうか?

まだ寅さんが行っていない県はまだまだ沢山ありましたから意図があったはずです

それは本作でリリーさんを取り上げると決まったら、前作からどうつなげるかを考え抜いた結果だと思います

前作の公開年は1975年
その年は何があったのか?

沖縄海洋博開催
山陽新幹線の博多開業
ベトナム戦争のサイゴン陥落による終結

こんな年だったのです
だから沖縄が舞台に選ばれたのだと思います

海洋博のあとの水族館の近くにリリーさんと一緒に住むのはこうした理由だと思います

沖縄に着いてバスが米軍基地の前に差し掛かると戦闘機や輸送機の爆音が響きます
リリーさんが高志と仕事を探すのは、キャンプハンセンの門前飲み屋街です
もちろん沖縄の基地問題のことです

そして寅さんはあまりの炎天にこんなことを口走ってしまいます
あーまいった、この沖縄ってのはとっても人間の住めるとこじゃねえよなあ
これは本土の人間の無意識な沖縄への差別意識を取り上げていると思います

ただの娯楽作品だけに終わらせていなかったのです
Graeenbdlo
Graeenbdlo
リリーと寅さんの掛け合いには聞き惚れてしまう。
ギリギリのところでお互いに思い留まる心の機微に観ている方も胸がチクリと痛くなる。このシリーズでは寅さん同様、リリーも不滅の主人公だろう。
Gcklsanwbi
Gcklsanwbi
リリーは沖縄で病気になっていたのだ。しかし、トラ屋の面々は列車と船の話ばかりして、誰も飛行機で移動することが思いつかない。そして寅さんは飛行機が苦手。御前様の説得によって決意するも、いざ羽田に着くとそこでも駄々をこねる寅。最終的には美人スチュワーデスのおかげ。

看病も無事終わり退院して、仲良く過ごす二人。リリーへの愛情もままならず、水族館へ遊びに行く日々が続いた。高志(江藤)がリリーに惚れてしまい、寅との結婚を止めるように忠告を与えてしまう。働かないと金がない。「男の世話になんかなりたくない。だけど夫婦だったら別よ」と言われても「所帯なんか持つガラかよ」と茶化してしまう寅。ちゃぶ台返しまでするリリーであったが、どこまで本気だったのだろう。帰ってきたら行き倒れというオマケつきだったが、家族に言われようやくあれが愛の告白だったと気づく始末。

そして再会。もしや結婚の可能性が!と思いきや、沖縄の思い出話で盛り上がるばかり。唄を歌った直後、「俺と所帯持つか?」と言った寅さん。家族が一瞬凍りつくかのような反応をしたけど、冗談にさせられた・・・本気と冗談。二人のタイミングがなかなか合わない。やっぱり夢だったのだろうか・・・しかし泣ける。

照れ隠し、本音が言えない、攻撃的な会話の裏側だとか謎かけのような恋愛テクニックに二人とも空回りする様子に手に汗握る・・・なんて、行間を読むような脚本が上手すぎるんでしょうけど、家族たちのハラハラ度合いも伝わってくる。沖縄に着いたところからジェット機の音がうるさくてしょうがないのも、米軍基地への怒りがこもってたような気もします。
Igsknoxmshp
Igsknoxmshp
ネタバレ! クリックして本文を読む
シリーズ25作目。
いよいよ折り返し!

さて本作は、『夕焼け小焼け』『知床慕情』と並び、シリーズ一、二の名篇と名高い。
山田監督自身シリーズの中でも最もお気に入りで、渥美清亡き後、特別篇として公開したほど。

いつものOPの夢は割愛させて頂いて(ちなみに、ねずみ小僧・寅次郎)、早速本筋へ。

仕事の営業回り中、博は思わぬ人物と再会。
リリー。
過去2度、寅さんと愛を語り合った永遠のマドンナが三度登場。
変わらずの各地のキャバレーで歌う旅暮らしで、寅さんを懐かしむ。
それから暫くして帰ってきた寅さん。ちょうどとらや一同出掛ける寸前で、余所余所しい気遣いにおかんむり。
喧嘩ムードになる中、そこへ速達が。
差出人は、リリー。手紙の内容が…
仕事中、血を吐いて倒れ、入院しているというリリー。うんざりな自分の人生、でも最後にせめて一目、寅さんに会いたい…まるで死を仄めかしているかのよう。
かつて惚れ合った女がこんなにも落ち込んでいる。
漢・寅次郎はすぐにでも駆け付けてやろうとするが…、リリーが今居る所というのが、何と沖縄!
どうやって行く? どうやって行ったら一番早く着く?
そうだ! 飛行機だ!
ところが…
これも有名な爆笑珍エピソード、寅さん飛行機怖い。
何とか空港まで行くが、子供のように柱にしがみ付く。ジェット噴射で飛ぶと聞いても、「芋食って屁こいて、それで空飛べるか!?」と訳の分からない事を言い出す始末。
と、そこへ美人スチュワーデスが通り掛かり、ふらふらと後をついていく。まるで嵐を呼ぶあの5歳児!
初飛行機に乗り、やっと沖縄に着くが、降りる時はフラフラ&車椅子…。

色々あって、やっと辿り着いたリリーの元へ。
普段男勝りのリリーだが、この時ばかりは守ってあげたくなるような女になる。涙を流し、寅さんに抱き付く。
病状回復しなかったリリーだが、寅さんが来てからみるみる元気になっていく。
ある日寅さんが見舞いに来ると、おめかししているリリー。「どうしたんだ?」「これから二枚目が来るの」「誰が?」「もう目の前に来てる」…二人のやり取りも健在。
その仲睦まじさに、周りは焼きもち焼くくらい。
そして晴れて、退院!
暫く安静する事に。
海岸の小さな貸家で暮らす。寅さんとリリー、二人で。
ここからが、本作の本当の本題。

療養しながら、家事をするリリー。一応以前所帯持った事あるので、ある程度の事は出来る。
夕方、寅さんが稼ぎから帰ってくる。
風呂に入り、一杯飲み、向かい合って夕飯。
昼のクソ暑さとは売って変わって、涼しい海風。波音。
ハイビスカスの香り。
隣家から聞こえてくるおばさんの沖縄民謡。
いいなぁ…。この沖縄のムードが堪らなくいい。
そんな中で営む寅さんとリリーは、夫婦そのもの。
違和感も不自然もない。
やはり二人はお似合い。
が…

マドンナと親密になってくると距離を置き始める寅さん。水族館の若い女の子と仲良しに。
体調回復してきたリリーは、また仕事する事に。
反対する寅さん。「俺が食わせてやる」
「男に食わせて貰うなんて真っ平」と、やはりリリーはリリー。が、重ねて言う。「でも、夫婦だったら別よ」
この言葉はひょっとして…。
寅さんも意味は分かっているのだろう。だから、「何馬鹿言ってんだ」と笑って受け流すしかなかった。
その時、リリーの目に光るものが…。

そんなリリーを気遣うのが、隣家の青年・高志。
寅さんはリリーと高志の仲を疑う。
「てめえら、デキてやがんな!」
この寅さんの言葉はおかしい。寅さんとリリーは夫婦ではないのだから。
大喧嘩。
夫婦のような二人の暮らしはほんのひと時。翌朝リリーは居なくなっており、寅さんもリリーを追うかのように東京へ。

ここがまた笑える。
船や電車を乗り継ぎ、3日3晩飲まず食わずでやっと帰ってきた柴又。
行き倒れ状態で、柴又中大騒ぎ。さらに、栄養ある物とおばちゃんが買ってきたうな重にむしゃぶり付く!
病に伏したリリーを元気付けに行ったのに、自分が行き倒れ状態で帰ってくるなんて、オイオイ…!

寅さんの体調が回復してから何があったか事情を聞くさくらたち。
寅さんの不甲斐なさに呆れ、責められる。
今度会ったら、俺と所帯持とう…と言うべきよ、と。
今度会った時。そんな時、とらやを訪ねてくるのが、運命のマドンナ、リリー!
喧嘩した事など忘れたかのように楽しい思い出話に花が咲くが…、
寅さんが不意に切り出す。
「リリー、俺と所帯持つか?」
リリーの答えは…。

このすぐ後のさくらとリリーの会話になるが、「お兄ちゃん、ちょっと本気だったのよ」と言うさくらに対し、リリーは「分かってる」。
しかしリリーも、あの時の寅さんのように冗談と受け止めて笑い流すしかなかった。
惚れ合っている。一緒になるなら、この人/この女しか居ないとお互い分かっている。
だけど結局、一緒になれない。
そこが渡世人の男と女のつらい所…。
お互い言う。
あの沖縄での夫婦のような営み。暑さで夢を見ていただけさ、と…。

ラストシーンがまた粋!
バス停でバスを待っている寅さんに、旅バスから女が降りてきて話し掛ける。
寅さんはその女の顔を見て、
「何処かでお会いしましたっけ?」
「以前、お兄さんにお世話になった女です」
「はて、こんな美人をお世話した覚えありません」
「この白状者!」
再会して、惚れ合って、喧嘩別れして、そしてまた再会して…。
エンディングの後、二人はまた繰り返すだろう。
そして二人は最後にもう一度、巡り合うのである。渥美清の遺作となったシリーズ最終48作目、『寅次郎紅の花』にて。

喜歡並分享心得

相關文章&新聞

相關電影

ゴースト・トロピック  線上看 ゴースト・トロピック
プロット  ベルギー
02月02日 台灣上映

ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カット  線上看 ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カット
プロット  フランス
02月02日 台灣上映

サンパギータ  線上看 サンパギータ
プロット  日本・フィリピン合作
02月03日 台灣上映

アフター すべての先に  線上看 アフター すべての先に
プロット  アメリカ
02月01日 台灣上映

夜明けのすべて  線上看 夜明けのすべて
プロット  日本
02月09日 台灣上映

フレディ・マーキュリー The Show Must Go On  線上看 フレディ・マーキュリー The Show Must Go On
プロット  イギリス
02月16日 台灣上映

最新上映