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エスパイ評論(2)
法条(加山雄三)の命によりテストドライバーだった三木(草刈)をスカウトしてきた田村(藤岡)とマリア(由美)。公害研究所?なる組織に何で俺なんかがスカウト?役に立たないよ・・・などと、本来の組織の目的を話す。逆エスパイとなっていたボール(山谷初男)がイスタンブール支部に助けを求めてきたという情報により、田村とマリアはさっそくトルコに飛んだ。
首相の替え玉を殺されたが、ボールも殺され、マリアはさらわれ、田村は超能力を出し切ったために能力を失うこととなった。マリアは催淫剤を盛られていたのね・・・セクシーすぎる!
本物の首相は日本に来て演説するとかで、彼らは首相を守るために奔走。旅客機でのパニックは、これだけでもパニック映画として成立するのに、迫力が足りなさすぎ。ここではインドの老師サラバット(岡田英次)が活躍する。新人ながら能力の強い三木は敵の一人を殺した罪悪感に苛まれ、ちょっと腑抜け状態に・・・そして、日本においても謎の女にだまされ、田村が時限爆弾付の車にとじこめられる。首相の演説する会場では参加者全員が催眠状態となり、パニックに!
なんだかんだ言っても、一番強いのはシェパードのシーザーだった(笑)。彼がいないと全員殺されてたぞ!まぁ、平和を愛する集団なんだから、戦闘と言っても迫力はないし、超能力といっても透視ばかり。そんな能力の中でも、瞬間移動(テレポーテーション)というの老師クラスじゃないと出来ない技であり、エスパイたちの憧れでもあった(だったかな?)。そして、“愛”のおかげで田村は爆発寸前でテレポーテーションするのだ!現れた場所はレセプション会場。なんと殺し屋・巽(内田勝正)にタックルするというオマケつき。
それにしても「人間じゃない!」と自己主張していた悪の権化ウルロフ(若山富三郎)。人間を全て抹殺しなければならないという、破壊主義者だったが、怖い思想とは裏腹に、要人やエスパイたちばかりを狙っていたのは弱すぎるかな?
くそまじめに演じている役者が可哀そうとも思えるし、全てギャグにできそうなストーリーは役に立ちそう(何の?)。それにしても、苦しんでる藤岡を見ていると、いつ仮面ライダーに変身するんだろう?と感じてしまう・・・
何もかも忘れ果てていたが、それでも刺激が強かったエロイところだけは覚えていた
映画では、ちょっと控え目にはなっているがその原形は残っていてちょっと嬉しかった(汗)
由美かおるの身体は本当にエロイ
衣装が身体の線がでるものばかりで大変よろしい
映画はつまらない
まあ原作もあまり良い出来映えでもなかった印象が残っているので相応なのかも知れない
無駄に海外撮影、と言っても俳優達は全て国内撮影のみで却ってチープ
1973年の日本沈没で大ヒットしたので、小松左京の原作でもう一本ということだと思う
つまり柳の下のどじょう狙いです
小松左京には素晴らしいSF小説が沢山あるのになぜに本作品を選んだのか?
それはこの1974年は超能力者ユリ・ゲラーの大ブームがあったからです
あのスプーン曲げの人です
でも本作は超能力ブームに乗ったようで乗り切れてません
まあ超能力は特撮にし易いのは確か
でも映像としての派手さは皆目ないのです
だから中途半端なスパイものという程度で終わり
超能力が愛だなんて付け足しも良いところ
ガッカリの一本でした