ボーはおそれている
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02月16日 台灣上映
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02月16日 台灣上映
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02月16日 台灣上映
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アメリカ
02月23日 台灣上映
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02月23日 台灣上映
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アメリカ
02月23日 台灣上映
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ヤクザと家族 The Family評論(20)
映画見終わってから、映画の話を人に語ってるとき、彼が自分を刺した仲間を抱きしめた時のことを話しているうちに、嗚咽してしまった。静かな静かな映画なのに、そして期待以下の映画だったかな、と思っていたのに嗚咽させるんだと客観的に思い、主観的には人前で泣いてしまって恥ずかしかった。
寺嶋しのぶのお店は「オモニの店」とあった。だから彼女は韓国の人、あるいは在日の人なんだと思った。亡くなった夫の木村が(も)そうかのかもしれないと思った。
ちょっと前に見た「聖なる犯罪者」同様、1回でも悪いことしたら永遠に普通の生活も仕事もできないのは、人間が幸せに生きる権利を損なっていると思う。一方で、すでに教師や聖職者である人、まして親が、生徒や子どもに性的虐待することに対して、なぜ緩いんだろう?親や先生には怖くて子どもは何も言えない。それに性的な犯罪は繰り返される。
居場所がない子ども、両親含めて家族が居ない子どもたちを受け入れてくれる場所を確保して用意して迎えることをしないでおいて、「ヤクザ」つぶしをするんで済むんですか?と、私は思いました。
綾野剛の眼が凄く良かった。あと彼が出る他の映画を考えると、声が全部違う気がした。話し方はもちろんだけれど、発声も声そのものも。
中盤から後半にかけて色々な人達の感情が入り乱れて行く様子が見ものだ。
ラスト、自身の親を知らない子供二人が海辺で出会い言葉を交わすシーンで終わるのが、上手い終わらし方だなあと思った。
「新聞記者」の時もそうでしたが、この監督の作品って不思議と尾を引きますね。エンドロールが流れて、ああ終った…では無く、そこから新たに自分の中で何かがスタートする感じ。鑑賞後あれこれ考え込んでしまい、結果、何度も劇場に足を運んでしまう。
俳優陣の演技も見事ですし、映像、脚本、伏線の回収も素晴らしい。特に14年の歳月をそれとなく表現する手法、出所する主人公を迎えに行くヤクザの車がプリウスだったり、工場地帯の茶色く汚れた煙突の煙が純白できれいになっていたり、刑事の吸う煙草がアイコスに変わっていたり、なかなか芸の細かい演出。社会全体がエコでクリアーでケミカルに変貌し、もう(旧態依然とした)ヤクザには居場所が無いぞというメタファーに感じました。
まだまだ若い藤井監督(34)、是枝裕和(58)まであと24年、山田洋次(89)まであと55年、長い道のりですが良い作品を作り続け、ずっと感動させてくれると嬉しいです。応援します。
ー冒頭とラストで、”ある男”山本賢治(綾野剛)が、水中を静かに落下していく様が、大スクリーンに映し出される。彼は、その時何を想っていたのだろうか・・。
ラストの彼の穏やかな微笑みは、存在自体がこの世から消えゆく中、まるで彼が母体に帰っていく安堵感を表しているように、私には見えた・・。ー
◆1992年の、暴力団対策法施行時の事は、良く覚えている。
世間では、”これで暴力団はいなくなる・・”という意見が殆どであったが、私が学んでいた学校は、反体制の気風が高く、法律を学んでいた私の恩師の一部は、暴力団員の人権が無くなるという危惧を唱える方と、暴力団員たちの行為が、より闇に紛れていく事を危惧する方が多数いた。
だが、そのような意見は世間的に、論議されることもなく、私自身も、”ヤクザなんて、この世から居なくなれば良い”と安易に考えていた・・。
勿論、今でも、反社会的組織及び行為は全否定するが・・。
<この作品の素晴らしき点>
・そのような世間常識に違和感と問題意識を持ち、自ら脚本を執筆し、ヤクザを描きながらも、”ある社会的メッセージ”も込めた素晴らしき映画に仕立て上げた藤井道人監督の姿勢
・この稀有な監督は、”ヤクザに人権は、必要ないのか ”(今作品では、五年縛りと言う表現をしている。)というタブー視されても仕方がないテーマを塗しながら、彼らが消えゆく過程を、
”家族とは何であるのか”
という普遍的テーマを軸に一級のエンターテインメント作品として、描いている。
・役者で言えば、どの方も素晴らしいのであるが、
1.任侠道を重んじる普段は笑顔が爽やかな、だが自分のシマを犯してくる侠葉会会長、加藤(豊原成補)に対してのドスの効きまくった啖呵を吐く、柴崎組組長を演じた舘ひろしの凄さであろう。
「終わった人」で、新境地を開かれたなあ・・、と思っていたら、あの凄いオーラ漂う姿を演じる姿。凄かった。
そして、令和の時代、癌に侵され、弱弱しくなった姿も見事に演じている。柴崎組の盛況、衰退を彼が、見事に体現しているのである。
2.山本賢治を演じた綾野剛。
圧倒的な演技力である。
19歳からの20数年を違和感なく、演じ切る凄さ。
チンピラから、柴崎組長に見い出され、オヤジとして慕う隆盛期の銭湯での入浴シーンの身体の凄さ。
且つて、体脂肪率を一桁台にしていた時期もあったが、あの上半身の凄さは、只物ではない。
そして、刑期を終え、令和の世に出て来た白髪交じりの姿と、漂う寂寥感。
この俳優の映画作品は、殆ど見ているが、今作が、代表作の一本になる事は、間違いないであろう。
3.賢治が愛した女、由香を演じた尾野真千子の愛しい人と再び出会えた喜びと、彼が同居を始めた途端にSNSで情報がリーク、拡散され町を愛した男との娘と共に後にする悲痛な姿も忘れ難い。
4.愚かしきマル暴を演じた、岩松了。
我が学生時代の師が憂慮した”暴対法施行によりヤクザが闇に紛れていく事”を体現している刑事を見事に演じている。
5.成長した翼を演じた、磯村優斗。こんなに凄い演者であったとは・・。
暴対法に規制されることなく、自由に振舞う姿が、新しき反社会的存在として鮮やかに描かれている。藤井監督は、暴対法の限界も提示しているのである。
<この映画は暴対法施行前後の、ヤクザの栄枯盛衰を描いているが、決してヤクザ映画ではない。
一人の”家族の愛を知らずに育った男”が、初めて様々な”家族”の暖かさに接し、”家族”と共に、必死に生きた姿を描いた物語なのである。>
それだけでも十分観る価値ある。
「古いヤツほど新しいものを欲しがる」とは違うヤクザ映画。
もう切った張ったのヤクザ映画は皆無になるんでしょうね…
義理が廃ればこの世は闇よ…は死語に(笑)