甲子園 フィールド・オブ・ドリームス
プロット
アメリカ・日本合作
08月21日 2020 台灣上映
クイーンズ・オブ・フィールド
プロット
フランス
03月19日 2021 台灣上映
フープ・ドリームス
プロット
アメリカ
05月10日 1997 台灣上映
サバイバル・フィールド
プロット
スペイン
11月28日 2009 台灣上映
リトル・ビッグ・フィールド
プロット
アメリカ
03月25日 1995 台灣上映
ハート・オブ・ウーマン
プロット
アメリカ
01月27日 2001 台灣上映
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フィールド・オブ・ドリームス評論(20)
野球場をつくる決断もすごいし
その冒険心を理解してくれた
妻の心の広さ、支えにも感動。
いくら破産しても信じてやり遂げた
お父さんはかっこよかった!
娘の女の子もめちゃめちゃ可愛い!
野球好きだからとってもよかった!
広大なトウモロコシ畑で親の代から野球好きの男レイ・キンセラが神の啓示(?)を受ける。シューレス・ジョー・ジャクソンがやってくる??あ、やってきた。野球場はアッというまに出来て、ふと球場を見るとジョー(レイ・リオッタ)がいた・・・
娘の学校で有害図書排除の集会があり、ナチっぽい母親がテレンス・マンの著作を有害図書に指定したいと演説してる。「オズの魔法使い」や「アンネの日記」まで有害にしてるらしいからなぁ・・・“彼のを癒せ”というふたつめの啓示。それをテレンス・マンだと信じてレイは行動を起こす。しかし、その人物とはムーンライト・グラハム(バート・ランカスター)だったのだ。テレンス・マンも同じく声を聞いていたのだ・・・彼もまた野球で芽が出ず医者になっていて既に故人。
オールマンブラザーズの「ジェシカ」、ドゥービーの「チャイナ・グローブ」、そして全編に流れる美しい音楽。ストーリーそのものよりも音楽に癒される。父親に野球を託されるが、夢がかなわなかったキンセラ親子。
カナダ人作家W・P・キンセラの初長編小説「シューレス・ジョー」を、39歳のフィル・アルデン・ロビンソンが監督したアメリカ映画らしい秀作。アイオワ州に住む極普通のアメリカ人レイ・キンセラが神の啓示を受けて、トウモロコシ畑を野球場にしてしまうことから起こる奇跡のファンタジー映画。不思議なくらいに説得力を持ったストーリー展開をして、アメリカンドリームがベースボールというスポーツに象徴的に結び付くところを美しく描き切っているのに感心すると共に、家族の絆について考えさせ胸を打つ物語に魅了されてしまう。思えば、フランク・キャプラの名画「素晴らしき哉!人生」にある、生きることの素晴らしさ、辛くとも人生を諦めてはいけないこと、そして夢を常に抱いていることのシンプルなメッセージが感じられて、優しさに溢れた”アメリカ映画のこころ”の復活をロビンソン演出に観る。歴史的な大リーグ事件の名選手を登場させ、60年代の人気作家サリンジャーを加えて、ラスト家出したレイが理解できず反発したまま死別した父の幽霊とこころのキャッチボールをするシーンの美しさが、夕景に浮かんだ車のライトの長い列の果てしないアメリカの希望の光に支えられて、感動のあまり涙でスクリーンが霞んでしまった。映画史に遺る素晴らしきラストシーンとして、いつまでもこころに残るであろう。
男として生き甲斐を見出せずにいた主人公レイのケビン・コスナーの誠実な演技、エイミー・マディガンの感情を抑えた妻役、シューレス・ジョーを演じたレイ・リオッタの真摯なまなざしと、物語の本質に溶け込み役柄を全うしている。傑出は、テレンス・マンを演じるジェームズ・アール・ジョーンズの深い語りとアメリカの過去を背負った重みと、無名の大リーガー選手ムーンライト・グラハムを演じたバート・ランカスターの古き良きアメリカを知った渋さ。気落ちしたレイを説得し勇気付けるテレンス・マンの台詞に作者の熱い思いが重なる。そこに、この映画の語りの優しさがある。
妻の厳しくも優しい献身的な姿が可愛らしい
旅の仲間の活動家が少しずつ心開いていく様子も可愛らしい
主人公の子どもももちろん可愛い
そして、現れる幽霊たちの野球を楽しむ姿も可愛らしい
登場人物全てが可愛らしく感じる
なぜだろうと考えてみると、きっと、大人になるにつれ失われていく無邪気さや純粋に何かを楽しむ心持ちを皆が持っているからではないだろうか
一回り以上も年上の登場人物達でも何かに夢中になる姿は少年のままで、そんな可愛らしいおじさん達の掛け合いがたくさん詰まった、優しく、爽やかな空気の流れる、心洗われる名作である