ゆれる

7.0/10
共14評論
類型   プロット
時長   119分
語言   日本語
地區   日本
編劇   西川美和
台灣上映   07月08日 2006
你想看這部電影?
 想看    不想看

50% 想看,共 122

評論  |  分享 

ゆれる劇情

「蛇イチゴ」(03)でデビューを飾った西川美和監督の第2作。東京で写真家として気ままに暮らす猛(オダギリジョー)が、母親の一周忌で久しぶりに帰郷。猛は家業を継いだ兄の稔(香川照之)と幼なじみの智恵子とともに近くの渓谷へ行くが、智恵子が吊り橋から転落してしまう。智恵子の近くにいた稔が逮捕され裁判となるが、そこで猛は今まで見たことのない兄の姿を目の当たりにする……。

ゆれる演員

ゆれる劇照

ゆれる相關推薦

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ) 線上看
名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)
プロット  日本
04月12日 台灣上映
オーメン ザ・ファースト 線上看
オーメン ザ・ファースト
プロット  アメリカ
04月05日 台灣上映
トラペジウム 線上看
トラペジウム
プロット  日本
05月10日 台灣上映
RED SHOES レッド・シューズ 線上看
RED SHOES レッド・シューズ
プロット  オーストラリア
03月15日 台灣上映
舟を編む 線上看
舟を編む
プロット  日本
03月01日 台灣上映
ダブル・ライフ 線上看
ダブル・ライフ
プロット  日本・中国合作
04月19日 台灣上映
ブリックレイヤー 線上看
ブリックレイヤー
プロット  アメリカ・ブルガリア・ギリシャ合作
03月22日 台灣上映
水深ゼロメートルから 線上看
水深ゼロメートルから
プロット  日本
05月03日 台灣上映
うさぎのおやこ 線上看
うさぎのおやこ
プロット  日本
03月22日 台灣上映
ビニールハウス 線上看
ビニールハウス
プロット  韓国
03月15日 台灣上映
革命する大地 線上看
革命する大地
プロット  ペルー
04月27日 台灣上映

ゆれる評論(20)

sthjvfg
sthjvfg
ネタバレ! クリックして本文を読む
仲直りできたのか?ずるい終わり方だけど、全員が傷ついて、主人公が大人になる、そんな映画。
この監督の作品はディア・ドクターとか、良いの多いなぁ、と思う
gndvfc
gndvfc
いやー、退屈しない心情描写に脱帽の一作で非常に良かった。少しサスペンステイストありつつ、柱としては心の動きで難しい部分もあるが、映画ということでよかった。
オダギリさんいいわー
sjrjqm
sjrjqm
フィクションの多くは、キャラクターの台詞や言動によって、その人の心情や内面や過去を明快に表現することで、ラストへと導き、観客に問題が解決したという満足感を与える。だが、実際の生活において、必ずしも私達は自分の心情を赤裸々に吐露したり、思っている事をそのまま相手に伝えたりしないものだ。
人間の表層と深層心理には、断絶がある。そしてこの『ゆれる』という作品は、ある兄弟のそんな人間の心の断絶を、深く掘り下げた映画だった。

物語は、東京でカメラマンとして活躍する猛(オダギリジョー)が、母の一周忌の法事の為、地方の故郷へと帰ってくる所から始まる。実家では、兄の稔(香川照之)が家事と実家の稼業をこなしながら、父の勇と男二人で暮らしている。
悠々自適に都会で生活する猛とは違い、長男の稔は稼業を継ぎ、小さなガソリンスタンドで働いている。猛はそんな兄に、稼業から逃げたという負い目を感じていた。

猛は車でトンネルを通り、故郷へと向かう。それはまるで明るい都会から、どこか異界へと通じる道を進むかのよう。故郷のシーンは、主にローキーな照明で撮影され、全体的に暗い閉塞感を印象づける。これにより、故郷が猛にとって心安らぐ場所ではなく、陰鬱な所であることを、画面は示す。

稼業のガソリンスタンドには、猛の昔馴染みの女性・智恵子(真木よう子)も働いている。智恵子は最初、車のガラス越しに猛に気付くが、猛は智恵子に気付かないふりをする。二人の視線は直接交わらず、猛は車のミラーごしに智恵子を確認して去っていく。このシーンで、智恵子が一方的に猛に好意を抱いている事を、カメラは暗示する。

一周忌の後、働いている稔と智恵子の仲の良い様子を見て、猛は兄が智恵子に好意を抱いている事を見抜く。だが女たらしの猛は、智恵子を家に送る際、彼女を誘惑し、性的関係を持ってしまう。

その翌日、稔は猛と智恵子を誘い、風光明媚な渓谷へ出掛ける。暗いトンネルを抜け、渓谷という異界へ、3人の乗った車はたどり着く。
澄んだ川で子供のようにはしゃぐ稔とは対照的に、昨日の情事のせいでぎくしゃくする猛と智恵子。智恵子は故郷の生活に行き詰まりを感じており、猛を追って東京に出ていきたい気持ちを、案に漏らす。そんな深刻な雰囲気に気まずさを覚えた猛は、稔と智恵子を置いて、つり橋を渡り、一人で渓谷の奥へと写真を撮影しに行く。

すると智恵子は稔を置いて、猛を追い、つり橋を渡ろうとする。そんな智恵子を稔はつり橋の上で引き留めようと追ってくる。稔と智恵子の感情のぶつかりを、手持カメラは激しくぶれながら追う。
このシーンにおけるつり橋は、非常に暗示的な装置としての役割を果たしている。
智恵子にとって、つり橋のあちら側へ行くという行為は、猛という好きな人の元へ行くということのみならず、猛が住む東京へ出ていく決意を意味する。そしてそんな智恵子を追ってくる稔は、自由のない、故郷の行き詰まった生活の象徴そのものだ。
智恵子は稔と故郷の暗い日々から逃れようと、稔の腕を振りほどこうとする。そして一方で、智恵子のこの拒絶は、稔にとっては、稼業を継ぎ、地味に生活する自分の人生を否定されること、そのものであった。

つり橋の二人の様子を一瞥しながら、写真を撮る猛は、不穏なものを感じとるが、戻らない。だが気になり、もう一度つり橋を見る。するとつり橋には智恵子の姿は無く、橋の板の上で呆然としゃがみこむ稔の姿だけがあった。智恵子はつり橋から転落したのだと悟り、慌てて猛はつり橋へと戻る。
茫然自失の稔を見て、事件の予感を感じながらも、猛は智恵子が勝手につり橋から落ちたと思い込み、警察に連絡する。

警察から事情聴取を受け、事故扱いで処理されるようになり、猛は胸を撫で下ろす。しかし、罪悪感に堪えきれなくなったのか、稔は勝手に警察に自首をし、逮捕される。
そして、智恵子の殺人容疑をめぐり、稔は法廷で追及される。あの時、一体つり橋では何があったのか……法廷を通して、猛は自らも知らなかった兄の心の闇を覗くことになる。

物語の後半は、裁判のシーンを中心に描かれる。裁判の序盤は、被告人であるにも関わらず、カメラのピントは稔に合わずにぼやけ、背景の弁護士や検察官、傍聴席をはっきり映す。それにより、何を考えているのか分からない稔の心を、画面は暗示する。
しかし、裁判が進むにつれ、稔が猛に黙っていた事実が判明し、稔の心の歪みが明らかになっていくにつれ、カメラのピントははっきりと稔の表情を捉えだす。

都会に出た猛は、稼業を継ぎ、親の面倒を見、長男としての役割を果たしている兄の稔に、常に負い目を感じていた。稔の立場は、現代に残った家父長制の犠牲の典型のようにも見える。
しかし猛は同時に、自分は稔のようにならなくて済んだという事に、どこか安堵を覚えている。

裁判にかけられた兄を守ろうとして猛は奔走するが、ある時、そんな彼に稔は「俺を守るふりをして自分を守ってきただけだ」と、猛の欺瞞を暴く。
そして、兄弟の間に脆くも掛かっていたつり橋は落ち崩落し、決定的な断絶が、二人の間に生まれるのだ……。

物語の終盤、あることをきっかけに猛は子供時代の稔との記憶を甦らせる。
そして自分が、兄の言葉の通り、本当に兄を信じていなかったこと、なぜ兄を信じて別の可能性を考えられなかったのかと、激しい後悔を抱く。

弟と兄、二人の間に、再び橋は掛かるのだろうか……。ラストで、渡れない大きな断絶を挟んで、猛と稔は視線が合う。

そこに希望を見いだすか否かは、私たち観客に委ねられている。
emqixvc
emqixvc
ネタバレ! クリックして本文を読む
揺れる吊り橋。兄弟ふたりの間で揺れるひとりの女性。兄弟の信頼関係で揺れる弟。
胸熱な切ないストーリー。
pifiur
pifiur
ネタバレ! クリックして本文を読む
ゆれる。
吊り橋、人の感情、相手への気持ち、兄弟の絆。
全体的に暗く重たい空気が充満していました。
狭い田舎で毎日同じような毎日を過ごすのは退屈だろうな。鬱屈した日々はいつの間にか狭い価値観を強いり、爆発してしまう。
相変わらず、香川照之はいい演技してるなぁ。
もう一度見たいとは思わないけど。