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男はつらいよ お帰り 寅さん評論(20)
「とらさん」だと思う。
だから、桑田さんとか余計な編集っていらなかったと思う。
それで-1ポイントです。
それでも渥美さんへの礼儀として0.5にしました。
そんな思い出の「男はつらいよ」。このような男の情念、哀愁はもちろん子供の私には理解できず、「こんな大人になったらおしまいだ」「なにが男はつらいだ!こんな親戚のおっちゃんいたら家族はもっとつらいぞ」
と全否定していたようです。その後は寅さんどころか自分の家の前が東宝ならゴジラとかみれるし、東映だったら漫画祭りや仮面ライダーがみれるのによりによってなんで松竹なんてと配給会社にまで悪タレをつく始末。
その映画館も閉館となり一時期映画に対し全く興味のなかった私は寂しいという感情すら芽生えませんでした。
その後大人になった私は映画にはまり「男はつらいよ」が松竹の金字塔と当然知ることになる。フーテンの寅のダンディズムや哀愁もわかる年齢になった。しかし名画座がどこにでもあるわけでなく、また今更DVDでシリーズ全て見返す余裕もなく半ば諦めかけていた矢先のお帰り寅さんに心踊った。
とはいっても渥美清さんは亡くなっている。適当な編集で安っぽい仕上がりだったらどうしよう。流石、山田洋次監督。自分の分身のような作品をぞんざいにするわけない。ほぼ当時からのオリジナルキャストを起用しつつも、寅さんを知らない人でもついていける脚色となっている。細かい部分は良しとして令和になって子どもの頃大嫌いだった寅さんにもう一度巡り会えたのは感激でした。寅さんをどう思うかって?
かっこいいよー大好きです。
いつまでかかるかわからないけど全シリーズ観賞するぞー^_^
人物構成は違うけど久々に柴又家族が揃い、昔の撮影アングルそのままに始まったのには感極まった😂
過去の回想と現在の柴又家族が入り乱れる映画です。
寅さん主体では無く甥の満男メインはしょうがないですけど、よくぞまぁ作って下さいました😂
また、よくぞ出演して下さいました‼️
泉ちゃん(後藤久美子)✨
泉があるシーンにて「満男の家族が羨ましい」と告げる場面があるが、ホントそうだよ‼️
古臭いと思っても必ず昔が良かったと思う時が来るし、メロン事件が起こる様な家族だけど、周りから観れば羨ましい家族なんだって。
私個人とすればタコ社長(太宰久雄)を数秒でもピックアップしてくれた事が嬉しかった✨(タコ社長の娘も娘でした😂)
満男の小説の一文は短いけれど、これ程想いが詰まった文は見た事が無い。
まぁ、それは寅さんが皆に愛された理由だけど。
今後人情味溢れるシリーズ作品は出てくるだろうか。
私とすればドンピシャ満男と泉ちゃん世代なので、羨ましさ溢れるシリーズ終焉であった。
満男くんより若干上の世代です。
今まで寅さんはTVでさえ見たことがなかったが、コロナ禍で家にいる間に49作品、通しで見てはまってしまった。先月は宣言開けすぐに帝釈天に詣で、寅さんミュージアムも行ったほど。
そのため期待して、ストリーミング開始後すぐに視聴。
しかし、満足とは言えず。
せっかく20有余年を経てとらやの面々に会えるわけだから、博とさくら夫妻の幾星霜がほんわかと伝わってくるシーンが欲しかった。冒頭からボケたの何ので喧嘩。さくらはしかめっ面。おいちゃんたちの思い出話も欲しかったし。
バイトだった好青年は今やカフェとらやを切り盛りしているようだけど、女房子もいてまさかバイトではなかろうし、どういう立場なんだろうとか、奥さんはあのバイトの女の子かなとか、源ちゃんもお達者なのだから、先代御前様の思い出や懐かしむ一言くらいあったらよかったし、総じてレギュラーメンバーのその後が知りたかったこちらははぐらかされた気分。
そちらに時間が取れないわけはなかったと思う。
志らく師匠とか、サイン会の551おばさんとか、出版社のセクハラ問答とか、理想的すぎる娘との会話とか面白味に欠ける部分の尺をそちらに回せば良かったのに。
そもそも寅さんはいつこの一家から消えたんだろう?
今や「お兄ちゃんが帰ってくる」ことは全く想定してない一家。
そして、泉ちゃん以外の面々も失礼ながら芝居が下手になってしまった。
さくらさんも腕の動きが邪魔だし。
満男くんには全く精彩がない。
博さんに至ってはいてもいなくても程度。
リリーさんは相変わらずうまかった。老いてなお、いいオンナだった。
全編通して、繰り返し何度も見たのは、橋爪功扮する泉パパと満男のやりとり。
ひったくるようにして得た2万円を、めちゃくちゃにたたんでがま口にしまうところなど秀逸。
老い衰えて力を入れないと口がしまらない、ふん、と力を込めて締めた後、ふと左右を見回す泉パパの表情が、なんともリアルで哀れで滑稽で、愛おしかった。
不倫の果てに再婚した妻と、ささやかながら幸せそうだったこの男(役者は違うけど)に、その後何があったのだろう。。。と、この人の人生を見たいと思った。
山田洋次らしさを感じたのは、ここだけでした。
このシーンだけ星5つです。
桑田はいらんね。