ドキュメンタリー監督の想田和弘が「こころの病」とともに生きる人々を捉えた「精神」の主人公の1人である精神科医・山本昌知に再びカメラを向け、第70回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でエキュメニカル審査員賞を受賞したドキュメンタリー。様々な生きにくさを抱える人々が孤独を感じることなく地域で暮らす方法を長年にわたって模索し続けてきた山本医師が、82歳にして突然、引退することに。これまで彼を慕ってきた患者たちは、戸惑いを隠しきれない。一方、引退した山本を待っていたのは、妻・芳子さんと2人の新しい生活だった。精神医療に捧げた人生のその後を、深い慈しみと尊敬の念をもって描き出す。ナレーションやBGMを用いない、想田監督独自のドキュメンタリー手法でつくられた「観察映画」の第9弾。
精神0評論(8)
ハラハラするシーンもありましたが、みた後、YouTubeで想田監督夫妻の仮設舞台挨拶を見ましたが、その中で、監督が自分が手を貸そうかと思ったこともあったが、それをやると
山本夫妻の日常が収められなくなるという言葉に納得しました。
町山智浩さんが、ハリウッド映画はここで笑いなさい、ここで泣きなさいが計算され尽くしているが、こういう映画はそれぞれがそれぞれの意識にその映画を
持ち込むと言われてたの、見終わってがらホント合点が行きました。
コロナが落ち着いたら劇場で公開するので来て欲しいと監督は言われてました。ぜひいきたいですが、コロナの終息が見えない今、動画配信の仮設映画という仕組み。1,800円を支払って半分が指定する
映画館に入る仕組みは、他の映画配給会社もやって良い公開方法だと思いました。
久々の新作映画。よかったなあ。
途中、何度か映像が止まってしまって歯痒かったのですが、作品そのものは『静かに流れる大切な時間』を共有させて頂き、気持ちを落ち着かせて頂きました。
この作品の前作【精神】も観たくなりました。
それは、あるがままを受け入れることかもしれません。
大概の人は、自身の不遇を嘆き
現実に抗い、追い詰められていく
山本さんは精神科医だから
わたしのような凡人とは違うから
出来るのかもしれませんが
でも、生きているだけで感謝する
あるがままを受け入れることは
大事なんだと思う。
心の有り様で人は変われる・・
そう、実感しました。