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プラトニック・セックス評論(3)
映画「プラトニック・セックス」(松浦雅子監督)から。
故人となってしまった飯島愛さんの自伝を映画化した作品。
この台詞、もう少し正確に書き出すと
「かけがえのないものって、壊してしまってから
気がつくものかもしれません」という携帯メールであった。
作者の想いが、2人の携帯メールを通して展開していく。
「僕は君がただ生きていてくれることが嬉しいです」
「生まれてくれて感謝です」
そんなメッセージが携帯メールで交わされて物語は進んでいく。
「僕は君がただ生きていてくれることが嬉しいです」
他界してしまった飯島さんは、どういう想いで綴ったのだろう。
そういえば、偶然なのか、夕食の時に
「携帯のメールって、なぜか優しくなるね」と家族に言われた。
「かけがえのないものは、壊してから気が付く」のであれば、
逆に「壊す前に気が付きたい、かけがえのないもの」 とも言える。
1度壊してから、元に戻すのは、倍以上の労力がいるのだから、
慎重に考えて、壊して欲しい。
ましてや死んじゃったら、二度と元に戻すことも出来ないのだから。
芸能界に入る話は一切出てこない。
正直かなり美化されているんだろうと言う思いは消せないけど、思っていたほど悪くもない。
意外にも、手を握る事の大切さを思い出させてくれて暖かい気持ちになれた。
ただ、なんとなく切ない悲しい恋物語…オダギリジョーかっこいいって感じだった。
10年たって久しぶりに見たら、私大人になったなぁと感じた。
人はみんな心でわかっていても大切なものは失ってから気づくんだ。
お腹にいる赤ちゃんも、大切な恋人も、簡単にいなくなっちゃうんだ。
そして、飯島愛さんも。