ファニーゲーム
プロット
オーストリア
10月20日 2001 台灣上映
エネミーオブU.S.A.
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
SASORI IN U.S.A.
プロット
日本
04月05日 1997 台灣上映
メイド・イン・U.S.A.
プロット
フランス
01月15日 1971 台灣上映
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ファニーゲームU.S.A.評論(20)
私は大変昔に、たまたまGYAOか何かの無料枠で
本作を発見しました。
鬼才が描く云々といううたい文句がついており、
まさかサスペンスホラーとは知らずに見たので、大変ショックを受けました。
ちなみに普段、ホラーは絶対に見ない人間です。
高評価ですが、もう二度と見たくない映画です。
見ない理由は単純で、
終わった後、気分が大変悪くなるためです。
夜に見たんですが、緊張感が抜けず
どきどきして眠れませんでした。
ただ優秀な映画ではあります。
この映画の優秀な部分は観客を引き込む強さです。
こういう、スリル感を求める映画は
臨場感を与えるために、被害者のカメラワークで描かれたり
過激な演出のオンパレードだとかしたりします。
でもこの映画は、基本、定点観測のようなカメラワークしかしません。
第三者として映画を見ることになります。
暴力的なシーンはありますし、ショッキングではありますが、
そういうシーンは本当に少ないです。
映画としては、確実に観客は画面の向こう側にいて
絶対に巻き込まれるような状況ではないし演出でもない。
そのうえ、胸糞悪い映像もほとんどない。
なのに、なぜか、見ている側は被害者に乗り移った状態で見てしまうし、
信じられないくらいドキドキします。
逃げられるのに、"逃げたい"と願ってしまいます。
加害者たちの異様な雰囲気を、見て取るのではなく
感じ取ってしまうのです。
だから、バッドエンドとしては
本当によくある展開なのにもかかわらず
みんな口をそろえて、胸糞が悪すぎるというのです。
なんだか皮肉な映画なんです。
サスペンスホラーとして完成しすぎていて
観客の評判がめちゃくちゃ悪い。
そういう意味で面白い映画ですから、
耐性のある人は、ぜひそういった部分に注目して
見ていただけたらと思います。
私は何度も言いますが、二度と見ません。
暴力が快楽の道具にされていることに問題提議した「ファニーゲーム」。このリメイクをハリウッドご本家のアメリカでハネケが自ら監督した作品です。
オリジナルと内容はほぼ変わりません。つまりご本家に対してへの挑戦だと思います。
「暴力」はポテチを食べながら、リモコン片手に楽しむものではない。楽しめる代物ではないんだと。
ハネケの映画作家としてのプロ意識と反骨心には、ただただ頭が下がります。
でもハネケの哲学、アメリカ人に分かるのかしら。
そこから全ての所作が怖い。じわじわ迫りくる狂気。
すんごいテクニックを駆使して撮られてるのだろうけど、あそこで何があって、これくらいの間があって、と思い出したくもなくなるので、頭も整理できない。
マイケルピットの純粋な青年感がまた狂気なのよな〜