アメリカの荒廃した小さな町で生き抜く少年たちの生き様をコラージュを多用した斬新なタッチで綴った一編。監督・脚本は「KIDS」の脚本で注目されたハーモニー・コリンで、彼の監督デビュー作。製作は「KIDS」「GODZILLA
ゴジラ」のケーリー・ウッズ。共同製作はロビン・オハラとスコット・マコーレー。撮影は「グッド・ウィル・ハンティング
旅立ち」のジャン=イヴ・エスコフィエ。音楽監修のランデル・ポスター(「普通じゃない」)、美術のデイヴ・ドーエンバーグ、編集のクリストファー・テレフセン(「チャイニーズ・ボックス」)は「KIDS」に続く参加。衣裳は出演もしている「KIDS」のクロエ・セヴィニーが担当。出演は「ケロッグ博士」のジェイコブ・レイノルズほか、映画初出演の少年少女が顔をそろえる。97年ヴェネツィア国際映画祭で国際批評家連盟賞受賞。
GUMMO ガンモ評論(5)
ただ淡々と人々の(私からしたら非現実的で非道な)生活を映している作品。
汚いシーンや意味がわからないシーンがあります。
うさぎの少年の正体も説明されませんが
なんだか萌えます笑
背景にごく普通に同性愛者や障害者を映していて、逆にそれが普通過ぎて生々しかったです。
今やホワイトトラッシュは、マイノリティーとは言えませが、上映当時の日本ではアメリカの貧しい白人はあまり知られていなかったと思います。
かといって、物語が淡々と進むだけなので分かりずらい映画です。病的な社会ということは感じとれます。
私にはピンクウサギが何のメタファーかも分かりませんでした。
ラリー・クラーク好きにオススメします。
トリップしているかの様なドラッギーでぶっ飛んだ映像表現が圧巻。ハーモニー・コリンの芸術的なセンスの良さが演出面に炸裂している。
内容も凄まじく、鬱さながらの映像体験。終始鬱屈としていて、混沌としていて、悪趣味で、病的な世界観。シュールさも印象的。世紀末かの様な雰囲気。観終わった後にぐったりとしたダークな気持ちに襲われた。
そしてラリー・クラークの作品のような、当時のアメリカのアウトサイダーなティーンカルチャーを感じることができる。10代の頃にラリー・クラークやハーモニー・コリンの作品にどっぷりハマっていたので、懐かしい気持ちにも襲われた。
映像表現の独特さが圧巻な芸術的な作品。音楽の使い方や選曲も面白く、個人的には大好きなsleepの曲が使われていることにもテンションが上がった。又その使い方も凄くて鳥肌が立った。