瞳をとじて
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02月09日 台灣上映
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FREAKS フリークス 能力者たち評論(9)
未体験ゾーンの中でもイチオシされている感のある本作でしたが、それだけの見応えのある作品でした!
予告を見れば話の大筋はわかるものの、映画前半は父娘の会話が中心で、その意味もイマイチよくわからず。
しかし、中盤に入りSF全開になってからは、前半の伏線もキッチリ回収し超能力バトルの連続でアツい展開に!お向かいの奥さんを撃たせるまでの展開とか、もうね(とばっちりもいいとこだけど(笑))。
ただ、アブノーマルというだけで淘汰されてしまう家族に始めは同情しつつも、映画が進むにつれ「あ、やっぱこの人達危険だわ」と思い、一般人側に感情移入しかけてしまった自分もいたかも(笑)
X-MENのようなド派手な超能力バトルではないけど、登場人物それぞれの能力やキャラクターが魅力的でとてもよかった。
そして、お前は普通の子だと言い聞かせ続けていた父親が、最後に「お前は特別」だと言った「特別」の意味。
グッと来ちゃいました。
超能力を持っている血筋が故に命の危険を感じた父親により外部と隔離され、自宅でひっそり「普通」を強要されて暮らす7歳の少女だったが、成長と反抗と母親への思いから目覚めた力を隠しきれなくなっていくというストーリー。
洗脳の様な教えとか、父親が起こす波動とか、良くわからない状態で話が展開していくけれど、クロエの外出と共に、陰湿で黒い対立の背景が見えてくる。
家族のドラマではあるけれど、能力の面白さや、そこからくる悲しく恐ろしい人間同士の対立の構図って、やってることはX-MENだよね。
つまらないとは言わないが、もったいつけられた母親の能力も何だか予想を下回ったし、ジメッとした空気感であまりスカッともせず。
悪くないけど目新しさはなかったかな。
超能力者や新人類が特別扱いされて兵器利用に回されるなんてSFストーリーは山ほどあるのですが、この物語の進め方がちょっと斬新。どことなくX-MENのような設定ではありましたけど、各々の能力がどんなものかわからなくしているユニークな前半が特にいい。
アブノーマルとか、フリークとかの言葉もそのまま差別用語なんでしょうけど、隠れるしかない彼ら。娘のクロエが7歳という幼さから、自分の能力もわからず、幽霊とか向かいに住んでる少女が家にいるように見えるのです。アイスクリーム売りの老人に連れられて公園に行ったときに始めて能力を使い、この物語が生き生きとしてくるのですが、命令語を発し続けると相手がそのまま受け入れる様子・・・たったこれだけ?などと思っていたら、後半には能力が覚醒しちゃいます。
へー、そうだったのか。と納得するしかない。警察組織には怒りも感じるし、すっきりすることは間違いなし。山がよくわからんかったけど、ドラえもんに出てくる裏山みたいなものか?続編希望。