シングルマザーのボクサーと幼い娘の絆を描いた人間ドラマ。真名美は娘と2人で慎ましくも幸せに暮らしているが、女子ボクシングに打ち込む彼女の経済状況は悪く、娘の養育を義母に任せるべきだという行政の判断に押され気味になっていた。そんな中、正義感の強い真名美は、職場で理不尽な状況に陥った同僚を庇ったことで失業してしまう。新たに老人介護施設での職を得たものの、そこである事故を起こし、ついに娘と一緒にいられなくなる。愛する娘を取り戻すため、ボクシングのファイトマネーで生活を立て直すべくリングに立つ真名美だったが……。俳優・モデルの朝比奈彩が映画初主演を務め、市原隼人、佐々木希、松下由樹、観月ありさ、森崎ウィンが共演。「カノン」の雑賀俊朗監督がメガホンをとり、全編北九州ロケを敢行した。
レッドシューズ評論(14)
北九州ロケということで、
ワクワクしながらの鑑賞。
ただ、舞台挨拶のチケットは取れず…
シングルマザーの主人公が子供を
取り戻すためにファイトマネーや
パートをしながら頑張る映画。
ボクシング作品という肩書きだけど、
内容は親子愛が強烈に伝わる。
ポケットマネーからファイトマネーを知らず知らず貰ったり、廃棄弁当奪取を感ずかれて
新しい弁当を買ってもらったりと、周りに気を使われながら生活してるどん底から徐々に
這い上がる姿は応援したくなる。
脚本に詰め込み過ぎ感はあるものの、
自分にはボクシングしかない!って頑張る
姿は感涙…そして、監督の北九州愛!
照明などでの賑やかさやぼっち演出など、
うまくロケーションを生かしてたと思う。
お気に入りシーンは、タイトル戦で会場入りの前に、ポスターにある自分の姿と向き合うカット!あれ大好き!
さらには、エンドクレジットの「北九州市◯◯区のみなさん」でいい所をボランティア一人一人名前がブワァー!
監督も多分漏れてないと思いますって言ってたから、全員出たんでしょう!
ただ、あんなスポーツマンシップの無い
タイトルホルダーは嫌だなぁ…
見ていくとますますのどん底。
セクハラ、パワハラ、差別がてんこ盛り。
生い立ちも不幸で戦後の昭和を纏う内容。
でも後半はボクシングに前を向き、直面する暗闇を抜けていこうと踏ん張る姿は清々しい。
よくありそうなストーリーながら、気持ちが入っていくのはこの酷い状況の中に、あっ、全く同じとは言えないが、自分も近い状況を心の奥に感じるから。誰も悩みや問題は少なくてもある。どこか共通するものを感じられるのでは?
主演の朝比奈彩さんが体当たりで演じてるのもいい。美形なので脇の登場の佐々木希さんと一緒でも負けてないし😃
しかも、脇役に市原隼人、佐々木希、松下由樹、観月ありさなど主役級の贅沢な役者さん、
ストーリーは胸を打つ、衝撃的なラスト、
正直あまり期待していなかったが、良い意味で裏切られた。
子役の女の子がこれまた凄い❗
一緒に行った友人も、もう一度見たいと言っていた。
ボクシングのシーンは、すごい迫力!
事前に練習して臨んだだけあって、ドキドキしました。トレーナーもド迫力!