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空気殺人 TOXIC評論(10)
2011年当時だったか2016年だったかは定かではないけれど、日本でもニュースで取り上げられていて驚いた憶えはあったけれど、事の発覚から裁判になっていく様をみせるストーリー。
外科医の子供がプールで溺れたことで間質性肺炎が発覚し、今度は妻が同じく間質性肺炎で死亡。
しかも5ヵ月前までは何でもなかった!!ってことで調査をすることになっていく。
確信を持ってから、リークの前に調査に協力してくれた人に教えてあげようよ…なんて思わせる展開に始まり、これはほぼフィクションですよね?と思わせる仰天展開の連続。
あの~確かに水俣病とかも問題ですけれど、公害と一緒にするレベルの話しじゃないですよね…しかも21世紀ですよ。
どこまで事実に基づくのかはしれないし、だとしたらあれれ?と思うところもあったけれど、スリリングだし胸クソ悪いしカタルシスはあるし、エンタメとしてとても面白かった。
まあ、政治家は金、役人は責任転嫁の世の中は、何処の国も同じ様ですね!(今日、国葬やってますけど・・・)
内容はラストまで結構のめり込みましたけど、本当にノンフィクション?
天気悪いし帰ろうと迷ったけど、まあいっかと鑑賞。
タイトル見てホラーと思ったら、勧善懲悪、ジャイキリと言った感じ。
でも彼の国の事を思うと、まあ裏だらけだろうと思ってるから、正直驚くよりも、やっぱりなで。
見た目とは逆にと、見たまんまと役のイメージが分かり易い。
でも海外で、危険と証明されてる物が流通してる時点で、国と会社がズブズブだとは思うんだけど。
ラストはまさかの。こういう解決のシナリオか!
スカッとした。
政治的、男の自分主義、金主義は怖い。
この世から消えないだろうけど、消えて欲しいシステム。
根が深い社会だな。
映画の説明・特集などにある、史実…といっても30年ほど前になりますが…、加湿器をテーマにした事件を描いたものです。
日本では一見無関係なように見えるし、韓国の事件がもっぱら盛り上がっていたのは2011年で、2011年…は東日本大震災が起きた年ですが…、隣国でもありますので、「韓国の加湿器用除菌剤の回収についての情報提供」というリリースが出ています(一般国民向けには、一般に日本では使われていないはずだが、もし型番など見て該当するものだったらすぐに使用を中止しましょうなど)。この意味で「日本にも」波及はしたんです(映画内では一切でない)。
そうですね…。物理化学…というよりも生物や医学の知識が求められるかと思えば、民訴法・刑訴法の両方を知っていなければセリフが完全に理解できなくなるところなどあります。ただ、それは便宜上の話であって、特に民訴刑訴法なんて昼のドラマでしょっちゅうやっているでしょうから、ある程度の推測はつきます。
映画の最初に「この映画は史実を参考にしていますが一部改変などしたところがあります」などという記述が出ます。いくら罰を受けても、映画でまでたたかれなきゃいけないという「筋合い」はないからですね。
ただ、このことがかえって、「架空の企業」になっているために(ただし、史実にはそっくり)、特に民事、刑事についてどのような処分がくだされたか、くだされなかったのかという明確な描写が「妙に」薄いです。実際にこの事件は2021年(去年)でさえ逮捕者が出たり(あのような加湿器は、手を変え品を変えればどこでも作りえます)、一方で国レベルで「加湿器殺菌剤被害救済法」が成立している(2017年2月)というくらいです。ただ、映画内で架空の名称の企業は「そもそも存在しない」のでこういったことに入ってくる余地がまるでなく、映画をみても「韓国にはあんなムチャクチャな家電を作る企業があるのか…」と思われても仕方がないし、一方で刑事・民事ともに一応の決着がついている現状(2021~2022)なのは事実なので、映画「だけ」だとどうしてもわかりにくいです。パンフも少し説明不足かな…というところです。
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(減点0.2/理解に支障をきたす字幕)
「あなた、示談には応じたんですよね?」という部分が出ます。どちらでもよいし、意味が通じる限り映画においてもリアルにおいてもほぼ同じですが、あくまでも法廷で使われる以上は正しくは「和解」が正しいです(日本民法の695条。日韓共通)。
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