シルクロード.com 史上最大の闇サイト

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雑誌『ローリング・ストーン』に載っていた2014年2月4日のデヴィッド・クシュナーによる記事からこの映画の原案となっている。
Dead End on Silk Road: Internet Crime Kingpin Ross Ulbricht’s
Big Fall
約3年間で5億ドルを稼いだとされるけどもダークウエブサイト "シルクロード" そのものは結構短命だったのかもしれない。実名での彼の記録から皮肉なことに、連邦政府はディープウェブを無法者の天国に変える手助けをしたとされ、また90年代半ば、米国海軍調査研究所の科学者たちは、追跡や特定をせずにネットサーフィンをする方法を考案していると記事には載っていた。

Ulbricht: It's like tokens in an arcade. You go into the arcade, you
buy the tokens, but nobody knows which tokens you used.
そして、ロス・ウルブリヒトの天才的発想がより追跡が困難なステレス性を高めるためにビットコインを取引の通貨としたことにあるかもしれない。

Ulbricht: Until 1967, it was illegal for a white man to marry a black
woman in the state of Virginia.
ドラマチックな長編映画が調査報道の記事から作られるとき、通常、それにはいくつかの悪徳企業や警官の不正行為やそれと相反する従来の英雄的で目標や考えが異なる芸術肌の天才的能力を発揮し、その奮闘ぶりにはそこには何かしらの罠や誘惑があるところに面白みも見つけられるかもしれない。しかしいつもそうとは限らない。

ティラー・ラッセル監督によって脚本が書かれ、製作された『シルクロード.com 史上最大の闇サイト』は、熱心に話題作りをしている割には、前半の時には興味をそそられもするけども、最終的には、ダークウェブで最初の主要なキャピタリズムとして2011年に始まったオンライン闇市場についての薄味で大ざっぱなドラマにしかなりえないところに映画の欠点が見え隠れすると言えるかもしれない。ただマーロン・ブランドにチョイ似のジェイソン・クラーク演じるリック・ボーデン捜査官が不慣れなパソコンを克服しようとするシーンや、それに絡んでロス・ウルブリヒトのあっさり観は映画の質をただのソープオペラ的ドラマに仕立てているので観易いことだけは言っておきたい。

Ulbricht: Silk road is about something much bigger than thumbing
your nose at the man. 　It's about taking back our Liberty.
And as corny as it sounds, I just wanna look back at my life
and know that I did something that helped people.
実際のロス・ウルブリヒトのポートレイト・フォトを見ると彼を演じていた俳優さんよりかはキリリとしまった男っぽい彼だし、少し映画とのイメージのギャップ感は否めない。それにしても一躍時代の寵児になったとはいえ、その代償が仮釈放無しの終身刑とは．．．　トホホッ⁉