ウォーキング・トール
プロット
アメリカ
06月07日 1975 台灣上映
デッドマン・ウォーキング
プロット
アメリカ
08月03日 1996 台灣上映
ロード・オブ・カオス
プロット
イギリス・スウェーデン・ノルウェー合作
03月26日 2021 台灣上映
カオス・シチリア物語
プロット
イタリア
08月10日 1985 台灣上映
クリスト ウォーキング・オン・ウォーター
プロット
アメリカ・イタリア合作
12月19日 2020 台灣上映
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カオス・ウォーキング評論(14)
でもノイズの内容が単純過ぎてガクッ!残念でした。自分たちのノイズを女たちに聞かれたくないというのは確かに臆病でしょう。でもノイズをだだ漏れしてすぐに発語する政治家や偉い立場にいる人達に比べたらマシなんじゃない?とミケルセンを庇いたくなった程です。男女逆だったら怖いかも!女のノイズの内容があまりに豊かで過激なので自ら「さようなら~」と去ってしまう人が続出~❓️←これは私の「ノイズ」。
地球に人類が住めなくなり宇宙に新たな住処を求め数十年、ある惑星の一つのコミュニティで好き勝手やってる支配者が、新たに地球から入植者がやって来るのを阻止しようとするというのが大筋。
よくあるストーリーだが、他と一線を画す唯一の設定が「ノイズ」であり、これをどれだけ活かせるかがキモと言って良いのだが正直残念であった。
女性がいなくなってしまった経緯をサラリと説明するだけで終り、沼地の怪人や登場人物の中で最もまともと思われる黒人女性が仕切っている村との関係性など鑑賞者へ投げっぱなしの回収無しなのは強烈な消化不良を起こした。
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」で同じ時間を繰り返すという最高の設定を徹底的に活かしきったダグ・リーマンは一体我々に何を観せたかったのだろうか。
まあ、デイジー・リドリーの金髪が可愛かったのとトム・ホランドの童貞感丸出しの演技に免じ星は一つ増やしておくけど・・・。
太陽が2つあるので夜がないなど星野之宣のSF漫画『2001夜物語』のような世界観ですが、原作はパトリック・ネスのSF小説『混沌(カオス)の叫び』3部作の第1部『心のナイフ』ということで冒頭に現れる“ノイズとはフィルターなしの人間の思想であり、フィルターがなければ男はただ混沌の中を歩いているようなものだ。“という言葉がさりげなく醸している通り、観ているこっちが恥ずかしくなるくらいのヤングアダルト風味。こっちの考えていることが相手にバレバレなのに、あの子の気持ちはさっぱり解らない世界って思春期にいる男子のモヤモヤはグローバルスタンダードなんだなとオッサン目線でニヤニヤしてしまいます。ニュー・ワールドといいながらそこにある風景はウェスタンなので入植者がわざわざ馬を地球から連れてきているという設定も微笑ましい。そんなアナクロな世界で俄然存在感をギラつかせているのがプレンティスを演じるマッツ・ミケルセン。どんな作品でも個性を滲ませる名優なので軽薄になりそうな作品をビシッと引き締めています。
主演のトム・ホランドにはBTTFの頃のマイケル・J・フォックスのような初々しさがあって印象的ですが、とにかく素晴らしかったのはヴァイオラを演じたデイジー・リドリー。SWのレイの印象を打ち消すためか髪をブロンドにしていますが、終盤の風景はEP7とEP8となぜかEP5とEP6を足して500でようなものなので、レイにナウシカが憑依したかのような美しさで、EP7〜EP9では絶妙に抑制が効いていたツンデレが全開になった感あり。とにかく眼福でした。
あと何げにサウンドトラックのオーケストラが豪勢。エンドロールによるとブダペスト・スコアリング・オーケストラによる演奏とのこと。その辺もSWっぽさを醸している一因かと思いました。
無意識、欲望、妄想、信念、幻想、思いは幾らでもあり真理、真実ではないことは間違いない。
それにパワーを付けると神通力になる。
つまり、最高級の悟りでもある。
人間の深層の想いを見事に遊んでくれた名作だ。
思いを止める冥想をしても空虚になるだけ、更なる修行を止めないことが救いとなる。
只管打坐かなぁ