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リグレッション評論(20)
かなり、自分の精神に応える物語ではある。
カルトなのか、本来の悪い心なのか誰にもわからない。
アメリカでこんな境遇であれば、人を殺すかもしれしれない。
少なくとも、自分は確立した人間としてどんな状況であれ人を見る殺すことはないだろう。
そんな意味ではこの映画は、アメリカ人はどんな状況であれ人を殺すかもしれない!可能性は五分五分なのである!そんな事を証明したのだ!
退行催眠なんかで捜査を進めるの…?と思ったらそれが物語のキーワードに。
先入観、思い込み、洗脳、そのあたりの人間心理は興味深いけれどとにかく面白くなかった。
刑事役のイーサン・ホークは、追う立場のはずが精神的に追い詰められていく緊迫感と焦燥感を的確に表現。エマ・ワトソンは珍しくダークな側面を感じさせる役どころにチャレンジしている。
アメリカの地方のコミュニティーが抱える闇という点では、ダニエル・デイ=ルイスが主演した「るつぼ」を想起させる。ただし本作のベースになった出来事は80~90年台という。ごく最近までこんな騒動が起きていたということにも驚かされる。
洗脳、人間の思い込み、などがテーマだったのか?
心理的に追い詰められた人が見る幻想?
怖くはないし、気持ち悪くもなかったかな。
エマワトソンの演技もいまいち。