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リグレッション評論(20)
宗教にのめり込む人の心理が理解できないからこの手の作品はとっつきにくい。
そして、警察が頼りない。
悪夢にうなされおどおどする警察。
女の子とキスするシーンなんて、「なに心奪われてんだ」と思ってしまう。
結局自分が騙されていたことに気づくのは滑稽。
また、なんといっても種明かしが単純。無言電話のシーン、襲ってきた同僚の証言。
こんな直接的すぎる答え。面白みに欠ける。
父親による性的な虐待を受けたというアンジェラ(エマ・ワトソン)の訴えを受けて捜査を始めたブルース(イーサン・ホーク)。しかし、捜査をしていく中で、単なる父親の虐待事件に留まらず、黒魔術の組織が蠢いていることに気づいていく。
その事によって、捜査をする立場のブルースが、悪夢にうなされ、精神的に追い込まれていく。そして、次第に悪夢と現実が交錯していく。
エマ・ワトソンが、これまでにないダークな役柄を演じて、ストーリーのキー・キャストとなっている。また、イーサン・ホークは、1人で奔走しながら、孤立感を強め、のめり込む刑事役を務めている。
しかし、途中からアンジェラの役回りが見え隠れする中で、最後が見えて来てしまい、サプライズも無く、それほどの面白さは無く、すっきりしないエンディングだった。
事件を調べるうち、つけ狙われているように感じる刑事。
謎ばかりで途中までは???という感じです。
そして結末も「んなことある〜〜〜?」って思いました。
これは1980年代にあった悪魔的儀式虐待などの時代背景を知らないと荒唐無稽な話に思えるんじゃないでしょうか?
その時代の空気感が分かっていればあり得る話なんだって理解できたかもしれません。
そういう意味では下調べが必要な映画だと感じました。