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ガールフレンド プロット アメリカ 05月26日 1979 台灣上映
LOVE COLLECTION ガールフレンド プロット 日本 11月27日 2004 台灣上映
ガールフレンド・エクスペリエンス評論(9)
NYを舞台にしているだけあり、映像的にいい感じだし、個人的にはこういった映像の色合いは好きである。NYの金持ち連中の会話もかなりリアリティーがある。恐らくストーリーの中に出てくる、金持ち達の会話のシーンは、実際にどこかに取材した(あるいは監督、脚本家の日常)実話に近いものであると思われる。
どことなく、アメリカ文明の浅薄さを皮肉っているようでもあり、かつて世界が憧れた、アメリカ文明の成れの果ての姿を、少し引いた立場から描いているようにも思われるが、そう言った表現部分に限って評価するならば、ソダーバーグ監督は、パラノイア的なマイケルムーアよりは、よほど風刺の才能があるような気もする。
しかし、主人公の娼婦を描くという面から言えば、人物描写が弱く、ちょっと安易な感じに終始しているように感じられた。こう言った、娼婦物、花柳界的な世界に生きる女性の描写という意味では、日本の数々の小説や映画のほうが、はるかに奥深く豊かな表現に満ちていて、味わい深いものが多い。結果、映画全体の評価という意味では、文化の違いによるものなのであろうとは思いながらも物足りなさを感じた。
しかし、この全体的なある種の空虚感とか浅薄感といった雰囲気そのものによって、NY社会を風刺しようとしていると言えなくもなく、もしかするとそこを狙っているのかもしれないが。
最後になるが、終わり方にあれこれ悩んだであろうことが伝わってくるような、多少消化不良気味のラストもちょっと気になった。
全体的に生活感(ストーリーの展開がごくごく現実的・・主人公が30人の敵に囲まれても生き残るとか・・非現実的な演出がないという意味)
で映画を見ているんだと言って大手を振って見れる
AVという感じ
主演の女優の演技は
なんとも一本調子で
特には
歩き方がいつも同じでその歩き方が
自分に自信のない人間の歩き方で
役作りがまったくできていない
ただのAV女優のまま
人は精神状態が歩き方にでる
その時々の心の状態で歩き方を変えるくらいはしてほしい
アホ丸出しの歩きかたで残念な人だ
最近、日本でもAV女優のニュースが出ている
倒錯した心で大都会とネットに飲み込まれて
心を壊して、体を慰めてさまよう人々が
この映画を見て自己肯定するのかもしれない
どんな生き方をするにせよ
悔いのない人生を生きてほしい
この女優をはじめとして
世界で活躍するAVさんたちに
※ 鑑賞直後のメモから
近年のソダーバーグの中では面白い部類だと思う。
高級娼婦とその彼氏。2人のナレーションから、 それぞれの上昇願望や、お互いに対する不満点等が炙り出される。
僅か77分ながら、全編ジグソーパズルのオンパレード。
とにかく、最初の会話が最後に関係していたり。その反対も有り…と、観ていて頭がこんがらがるのは間違いなし。
1度観ただけで全てを理科仕切れる人はおそらくいないんじゃなかろうか?
それぞれ、ソダーバーグお定まりの独り善がりな策にはなっていなかった。
あ?そうそう!この作品中で、ひょっとしてソダーバーグが1番訴えたかったのは。撮影当時の大統領選挙で、オバマ不支持を表明したかったからか?
2010年7月4日 シネマライズ up theater
「オーシャンズ」シリーズを手掛けているスティーブン・ソダーバーグ監督が、アメリカの人気女優サーシャ・グレイを主演に迎えて描く人間ドラマ。
暖房の設定温度を、1度から2度上げたくなる作品である。ばらばらに散りばめられた会話と情事の場面を、複雑に繋ぎ合わせて作られた本作。そこには温度が無い。人が人に認めてもらうために振るう力も、衝動も、情熱も無い。ただ、やり過ごす毎日があるだけだ。
お金、男女の関係、そして少しずつ衰えていく身体。全編に貫かれるのは永久不変とは無縁の、常に変化し続ける淡白な感覚。硬質な色で描かれていく世界で、主人公は静かに、それでも粘着に「変わらないもの」を追い求めていく。
観客は、この作品に入り込んでいくうちに自らの身体が冷えていくのを感じるはずだ。登場人物には憧れる要素が徹底的に排除されており、私達が毎日に感じている違和感、退屈を身にまとっている。だから、嫌になる、苦しくなる。全ての要素が、私達が目を背けている現実だから。
ラスト、主人公のコールガール「チェルシー」は、自らを指名してくれた一人のアラブ人らしい男性を、下着姿で優しく抱き締める。男は、息を荒げて彼女を抱き締め返す。とても、気持ちが良い場面である。冷淡な世界に、初めて熱が生まれている心地がするからだ。熱は、ときに面倒くさい。でも、愛しい、欲しい。観客は、その自らの心の声に気付かされる。
気分の良い映画ではない。安心して観賞できる親切な設計でもない。それでも、毎日に疲れた方には、ささやかな清涼剤になってくれるはずだ。やっぱり、熱のこもった世界が良いと、思わせてくれる一本である。
ってのが正直な感想。
この、アンナ・パキンをものすっご仏頂面にしたようなというか、
「柴漬け食べたい」でブレイクした頃の山口美江みたいなというか、
とにかくこの下ぶくれのオネーチャンが全米No.1ポルノスターって。
眉頭クッキリ描きすぎっしょ。(←そこフューチャー?)
私の映画の採点基準は、
文字通りの”感情が動いた”という意味での感動があったかどうかで、
”癒し”であったり”共感”であったり時には”驚き”であったり、
そのカタチは多種多様であるが、、、
それがこれには何も無かった。
右から左へ、何も足跡を残さずスゥ〜って通り過ぎた感じ。
観終わって出てきた言葉は、
「はぁ、さよでっか、、、で?」。