パリ下町のボウル・ルーム(ダンスホール)を舞台に47曲の音楽とダンスで第2次大戦前より現代に至る時代の移り変わりを描く。製作はジョルジョ・シルヴァーニ、監督は「パッション・ダモーレ」のエットーレ・スコラ。脚本はルッジェーロ・マッカリ、ジャン・クロード・パンシュナ、フリオ・スカルペッリ、E・スコラ、撮影はリカルド・アロノヴィッチ、音楽はウラジミール・コスマ、編集はライモンド・クロチアーニが担当。出演はジュヌヴィエーヴ・レイ・パンシュナ、マルティーヌ・ショーヴァン、アニタ・ピッキアリーニ、リリアーヌ・デルヴァル、レイモンド・ウドゥリーヌなど。
ル・バル(1983)評論(1)
全編セリフなし。登場人物がただ踊っているだけという映画。
舞台はパリの小汚いダンスホール。
1930年代から1980年代までの移り変わりを描く。
ボーイ・ミーツ・ガールというには歳を食ったオッサン&オバさんが次から次へと出てくる。
オッサン&オバさんなので特にダンスが上手いという訳でもなく、
特に大きなエピソードがある訳でもなく、ただ淡々と踊る様子が描かれる。
このくらい退屈な方が個人的にはしっくりくる。
いつの時代も、音楽を聴き、踊り、飲み食いし、笑い、怒り、泣くオッサン&オバさん。
時代によって音楽とダンススタイルは変わっていくが、人そのものの生態は変わらない。