デカローグ 第1話 ある運命に関する物語劇情

ポーランドの名匠クシシュトフ・キエシロフスキーが、旧約聖書の十戒をモチーフに、ワルシャワの巨大アパートに暮らす人々の人生模様をつづった全10話の連作ドラマ「デカローグ」の第1話。大学教授のクシシュトフは息子のパヴェウと2人で暮らしている。母親はどこかへ旅行中ということになっており、伯母イレーナが2人の世話をしている。徹底的な合理主義者であるクシシュトフは理性とその象徴であるコンピュータを信じ、息子に計算を教え込む。そんなある日、父子は気象庁からデータをもらって近所の家の氷の厚さを割り出し、安全にスケートで滑れると判断するが……。当初テレビシリーズとして製作された「デカローグ」は、その質の高さから話題となり、1989年のベネチア映画祭で上映されたのち、各国で劇場公開もされた。日本では96年に劇場公開(シネカノン配給)。2021年、HDリマスター版で全10話が公開(アイ・ヴィー・シー配給)。

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デカローグ 第1話 ある運命に関する物語演員

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デカローグ 第1話 ある運命に関する物語評論(1)

Dswalngrea
Dswalngrea
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What is the true meaning of life? Why get up in the morning? Politics
doesn’t answer that.
-  ポーランド人監督キエシロフスキー
4本で歩くときは神社で祝福され、結婚する時はクリスチャン... でもって、この世にオサラバする時は仏教徒... なんて節操のカケラもない民度の低いニッポンコクってか?

Kieslowski was raised Roman Catholic and professed to those who
interviewed him (including this writer) a “personal and private”
relationship to God.
ポーランドの民主化の前年の1988年に制作された国としての転換期ともいえるけれどもポーランドを全然知らない者にとっては、映像自体は鮮明で、目新しく感じるし、話の内容がもっと観念的で分かり難いのかと思っていたけどそれほどでもなく、あっさりと観賞することができたし、映画の独特な終わり方にも次が見たくなる演出をしている。

"Thou shalt have no other gods before Me"
あなたは私の前に他の神を持ってはならない
警告されたにもかかわらず、繰り返し偶像主義に従い、したがって主によって厳しく罰せられた方法を説明している十戒の一つ... すべてコンピューターで計算できると思っている父親と死について興味を持ち始めた彼の幼さの残る息子... その無垢な目が澄んだ子もコンピューターの機械を信じている。パソコンの旧式なものでも神よりも存在価値を見い出している。

『異端の鳥(2019)』でもポーランドのユダヤ人に対してのホロコーストが描かれていたけどもジャージ・コジンスキーの実体験を描いたという原作は一切虚構であったのが、本が出版されてから公に暴露されるというオマケつき...
テレビ用に制作された本作品。 宗教色が濃くなるのかと思えば、それを裏切るようにすごく見やすいのだけは言える。

Kieslowski told Cineaste magazine, “We were living in difficult times,
and everything in Poland was a colossal mess.  No one really knew
what was right and wrong anymore or why we even carried on living.
We thought maybe it was worthwhile going back to the simplest,
most basic, most elementary principles of how to lead one’s life.”
ポーランドの国の歴史的転換期の中で生まれた映画として、まだ一作しか見ていないのにもかかわらず、映画の相性なのか次も見たくなるような第一作という事が出来る。

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