ニューヨークの中心タイムズ・スクエアを舞台に自由を求めて街に飛び出した孤独な少女とミュージシャンめざして苦闘する少女2人の心の触れ合いを描く青春映画。製作総指揮はケビン・マコーミックとジョン・ニコレラ、製作はロバート・スティグウッドとジュイコブ・ブラックマン、監督はこれがデビュー作のアラン・モイル。彼とリーン・アンガーの原案を基にジェイコブ・ブラックマンが脚色。撮影はジェームズ・A・コントナー、音楽プロデューサーはビル・オークス、製作デザインはスチュワート・ワーツェルが各々担当。出演はトリーニ・アルヴァラード、ロビン・ジョンソン、ティム・カリー、ピーター・コフィールドなど。
タイムズ・スクエア評論(1)
「やることなすことが詩になる」とニッキーに対してパメラは言う。逃走事件となった2人に対し、DJジョニーは優しく語り掛ける。彼女たちは“スリーズ(はみ出し者)・シスターズ”と名乗り、クラブで歌い、盗みも働くし、テレビをビルの上から落とすというヤバい遊びまで覚えてしまった。だが、ニッキーは過激になる一方で、パメラは徐々に住んでいた廃屋から家に帰りたくなる。
ちょうどパンクやニューウェイブというジャンルが流行ってた時代。スージー・クアトロ、ロキシー・ミュージック、ジョー・ジャクソンなどの音楽もかかっている。ニッキーの音楽の元は彼女の行動からみても、やっぱりパンクなんだろうな。“怒れる犬(Damn Dog”という表現もあったほどだが、暴れまくったら疲れてしまったみたい。
どちらかと言えば女性向け、ティーネイジャー向けなのでしょうか。おっさんからすればジョニーやパメラパパに感情移入してしまう。終盤、ニッキー・マロッタは目の周りを黒く塗って登場する。これってバットマンのロビンっていうダジャレなんですかね?