50% 想看,共 126
評論 | 分享
流れる プロット 日本 11月20日 1956 台灣上映
川は流れる プロット 日本 03月03日 1962 台灣上映
悲しき口笛 プロット 日本 10月24日 1949 台灣上映
あれが港の灯だ プロット 日本 02月26日 1961 台灣上映
港町紳士録 プロット 日本 08月04日 1979 台灣上映
香港の流れ者たち プロット 香港 12月16日 2023 台灣上映
口笛が流れる港町評論(1)
渡り鳥映画に倫理だの法律などというモノを持ち込もうとしてはいけない。大人も子供も楽しめる月光仮面や赤道鈴の助レベルの三丁目の夕日時代のお正月第一弾であり、大日活のファンへ贈る、お年玉用の豪華絢爛な総天然色の娯楽映画なのである。荒唐無稽で理不尽であればあるほど、面白いと思う人が楽しむ映画であり、そこには人の欲望の醜さがデフォルメされている。主人公は、ヤケのやんパチ日焼けのなすびで、酒とギターがあれば、お色気すら要らない無欲の人である。主人公にない生臭さを金子信雄さんと宍戸ジョーさんが見事に補填して、そのアンビバレントな掛け合い漫才が見る者の心を軽くさせる日活喜劇の無国籍映画の真骨頂と言えるのだ。とにかくアキラが恰好いい。敵役も悪役もノリが良い。まだ、渡り鳥映画がシリーズ化されるのかの曖昧な時期の作品だけに、題名と中身のミスマッチすら面白く感じる。主題歌口笛の流れる港町は、単独でもかなりの名曲だとおもう。アキラは兎に角歌が上手い。