お茶の間トランスフォーメーション
プロット
日本
10月27日 2007 台灣上映
お茶と同情
プロット
アメリカ
02月19日 1957 台灣上映
ムッソリーニとお茶を
プロット
アメリカ
05月27日 2000 台灣上映
二人でお茶を
プロット
アメリカ
06月07日 1952 台灣上映
蜜の味
プロット
イギリス
07月13日 1963 台灣上映
三茶のポルターガイスト
プロット
日本
03月24日 2023 台灣上映
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お茶漬の味評論(15)
あれだけ冷めた夫婦が、あんなに簡単にうちとけるものかなあ。ちょっと解せない。それまでのスピードと余りに違う展開の早さにとまどう。
それはそうとして、若い頃の昭和の大スター見てるだけでも楽しめる。笠智衆も良い役で出ていたし。若き鶴田浩二と淡島千景は素敵だった。でも、やっぱり木暮美千代にはかなわないかな。
テンポのいい会話とカメラ。小津監督の世界。引き込まれる。
「これだ!これだよ!このお茶漬けこそ夫婦の味なんだよ!」
延々と描かれる冷めきった中年夫婦の様子。
底意地の悪さを最大限に発揮する妻。
そんな様子を眺めていても、なかなか「面白い!」…等とは感じる訳も無く、ただただ時間だけが過ぎて行く。
ところが…。
夫婦2人でお茶漬けを食べるまでの場面が、懇切丁寧に描かれるに及び。これまでの此方の思いを180度ガラッと瞬間的に変えさせてしまう、この小津安二郎の恐ろしさたるや(-_-;)
それにしても、木暮実千代の冷たい目線と意地の悪さは凄い!
勿論それこそが。最後に2人でお茶漬けを食べさせる為の、長〜い長〜い前フリでは有るのだけれど…。
尤も、底意地の悪さだったら小津の独壇場なのかもしれない。
小津の助監督を勤めていた今村昌平には、悪気は無かったのかも知れないとは言え。「君は何でウジ虫ばかり好んで描くんだ。もっとまともな人間を描きなさい!」…と言ったらしいし。笠智衆に対して、「あなたの演技よりも、茶碗の位置の方が大事なんです!」と言い放った…等。
そんな事を考えながら観ていると、如何にも小津らしいなあ〜と言える作品ですね〜(´-`)
…と、此処でハッと思い付いた事が。
夫婦2人での卓袱台を囲んだ食事シーンとして、真っ先に思い出すのは、何と言っても成瀬巳喜男の『めし』。
年間ベスト1を獲得する等。夫婦の冷え始めた関係を、食卓を使い表現し名作としての評価は高い。(外国映画だと、『市民ケーン』の食卓シーン等が有名)
その成瀬巳喜男の『めし』は1951年ならば、本作品の『お茶漬けの味』は翌年の1952年に撮られているのが…。
これをどう見たら良いのだろう(¬_¬)
ひょっとして、今村昌平に言った様に(今村は言ってみたら弟子にあたる間柄でも有るので、ついつい本音で言ってしまった感も在るけれど…)
まさか「成瀬くん、こんなのはどうだい?」…とでも?(-_-;)
初見 並木座
2019年4月25日 シネマブルースタジオ
2人の間に厳しくルールを設け、それを相手が破ったら怒る、というのを繰り返すよりもこうやってじわじわと優しさでそのルールを超越していく、そうしていくうちにお互いの嫌なことをお互いが自然としなくなる。これこそが大人の関係だと思った。
「嫌だと思っていたことが何もかも好きになっちゃった」
お互いこんな風に思える時が来た時は最高だ。
ところで奥さん役の小暮実千代は自分の母親に風貌も勝気なとこも似ていてなんだか見ててモヤモヤした笑