コヴェナント 約束の救出
プロット
イギリス・スペイン合作
02月23日 台灣上映
ハンテッド 狩られる夜
プロット
アメリカ・フランス合作
02月23日 台灣上映
ジャン=リュック・ゴダール 遺言 奇妙な戦争
プロット
フランス・スイス合作
02月23日 台灣上映
METライブビューイング2023-24 ヴェルディ《ナブッコ》
プロット
アメリカ
02月23日 台灣上映
ポーカー・フェイス 裏切りのカード
プロット
オーストラリア
03月01日 台灣上映
ZOO(1985)
プロット
イギリス
03月02日 台灣上映
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バブルへGO!! タイムマシンはドラム式評論(17)
日本の資産1300兆円を吹き飛ばした張本人だ。
この作品の面白いところはバブル崩壊は日本潰しの陰謀だとしているところだ。
その真偽はわからないが、日本潰しには前例がある。
先の大戦だ。
石油を止められハルノートを突きつけられたら戦う以外道はない。
マッカーサーも公式の場で日本の戦争は自衛戦争だったと認めている。
やむなく立ち上がった日本なのだが実は勝算があった。
南進して石油を確保した後、西へ向かいインド洋を制圧。
これでイギリス、ソ連、中国の補給を絶つことが出来る。
中東でドイツと合流すれば中東の石油はドイツと日本で山分けだ。
アメリカは世論が戦争反対、ルーズベルトは戦争をしないことを公約に掲げ当選。
つまりアメリカは絶対に戦争ができない状況だったのである。
ところが。
アメリカの戦争を可能にする事件が起きた。
真珠湾攻撃。
これでアメリカの世論は一変。
総量規制と真珠湾攻撃。
日本を破滅させたこの暴挙を実行した土田正顕と山本五十六。
この二人の名前を日本人は絶対に忘れてはならない。
あのバブルのころ、すでに、地味な社会人になって、はじけた泡の影響も受けたものだが、
もう少し後に生まれてバブルを楽しみたかったものである。
日立製洗濯機がタイムマシーンになるという発想も、なかなか、楽しい。
目には目、泡には泡ってこと。
当時のことを解説して、馬鹿にされたり、驚かれながら、家族で楽しめる映画である。
劇中経過した17年間で、確かに多くのことが変わったよなー、と。
広末涼子のダンス、薬師丸ひろ子のナレーション、飯島愛というアイコン、ラモスジャパン、…。今後益々味がでてくる作品なのでは?
個人的な話で恐縮ですけど、あの頃に好景気の恩恵などほとんど受けていないし、むしろ腹の立つことのほうが多かったくらいです。平成へと元号が変わり、消費税が導入されたおかげで仕事は忙しく残業だらけ。過剰受注、人手不足によって納期に苦しめられ、死にそうなほど忙しかったのに給料はほとんど上がらず、止む無く退職をした後に、新卒者の話を聞くと、自分が辞めたときの給料より初任給が高いことに驚かされたものです。初任給逆転現象なんてのも問題になった、そういう時代だった。おまけにNTT株の抽選にもはずれ、付き合っていた彼女も高級志向で財布はピーピー。あ、これはいつものことか・・・
そんなつまらないバブル期への郷愁を醸し出そうとするのは、これまたバブルの申し子のようなホイチョイ・プロダクション(監督はその中の馬場康夫という人物らしいけど、現おぼっちゃま首相は成蹊学園での同級生であるらしい)。なんだかバブリーな人たちがもう一度バブリーな日本を作りたがってるような内容でしたけど、痛い目に遭ってる人はこの映画をどのようにとらえるのかも興味あるところです。
1990年の「土地関連融資の抑制について」という発表がもしなければ・・・などという着眼点は面白いものの、それがなくてもバブル崩壊は必然的であったのだし、伊武雅刀が料亭に集めた外国人の正体だけが光るプロットだった。その本筋よりも面白いのが、阿部寛が何度も使う台詞「約束はしたけど、守るとは言ってない・・・」というところ。これがおぼっちゃまの前任首相が答弁した「公約は必ずしも守らなくてもいい」と妙に被ってしまう。これが風刺であるなら評価もできるのですが・・・
こんなことを言うとやばいかもしれませんが、タイムスリップ作品としては面白くないし、ヒロス○の演技だって相変わらずやばい。飯島愛への忠言にしたって、小説は売れたんだろうから言う必要のないこと。それよりも「裏ビデオ流出に注意したほうがいいわよ」くらい言ってやれよ!
まあ、何をとってもハチャメチャ、バブルの時期そのものが、元もとハチャメチャであったようですが。そのハチャメチャな物語に、元祖「プッツン女優」の広末涼子が絶妙のマッチング。お子さんをご出産なさっても、プッツン女優、健在たるところを見せてくれました(役の上でですがw)。
ホイチョイプロダクションらしく、至る所に細かいネタが仕込んであり、たぶん何回見ても楽しめると思います。けど、いわゆるナンセンス系なのでお嫌いな方もいらっしゃるとは思いますが。個人的に一番笑ったのは、エンディングの少し前の風景のCG。ベイブリッジの脇に、屋内スキー場「ザウス」が有りました。どう笑ったかは見てのお楽しみ。
しかし、全編を貫くパロディーが世の中を茶化していればいるほど、現実から離れていくわけですが。作品を見終わって、帰宅の途中のレストランでパンフレットを読みながら、ふと思ったこと。ああもう17年も経ってしまったのだな~ぁ。あのときの自分・そしてその時から今まで時間を過ごしてきた自分。やられました・・・・、大笑いした後だからこそ、返って振り返ってしまうのですよね。深刻に現実を描くのもなかなか大変ですが、こうやってパロディーでめちゃめちゃに茶化しておいて、見る者を突き放した先に、今の現実を振り替えさせるという。監督が意図したかどうかは分かりませんか、私にはそう見えてしまいましたw