明日に向かって笑え!
プロット
アルゼンチン
08月06日 2021 台灣上映
キャプテン翼 明日に向って走れ!
プロット
日本
03月15日 1986 台灣上映
輝く夜明けに向かって
プロット
フランス・イギリス・南アフリカ・アメリカ合作
01月27日 2007 台灣上映
フットルース 夢に向かって
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
愛に向かって走れ
プロット
アメリカ
01月01日 1984 台灣上映
夕陽に向って走れ
プロット
アメリカ
03月28日 1970 台灣上映
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明日に向って撃て!評論(20)
非常に、おもしろかったです。
よく分からん、アメリカンニューシネマって何だ?
悪党二人が追手から懸命に逃れていく。
P・ニューマンとR・レッドフォードがさすがの演技。劇中音楽は味わい深い、自転車のシーンが良い。二人は女も共有してたのか(笑)
最後の銃撃戦はなかなかの迫力、そして有名なラストカット。
話的にはさほど…そして当然の帰結。
アメリカンニューシネマって悪党に焦がれることか?時代…何でしょうね。
印象に残ったのは「雨にぬれても」の自転車のシーン。滝壺に飛び込むシーン。あとは言わずもがなラストシーン。
滝壺前でのごたごたが好きです。おもしろいというか可愛らしいというか。
ラストは苦しさやら格好よさやらで胸が詰まる思いでした。
写真で旅の道中の様子を見せるのが好きでした。コードネームU.N.C.L.E.のラストを思い出しました。
ただ馬に乗って逃げる場面でもカットで撮る方向を変えたりして、飽きさせずオシャレに見せていました。
銃を使うシーンがどれも格好いい。手で叩き出すような撃ち方好きなんですよね!
自転車を捨てるシーンは彼らが時代に取り残されていくことを表しているんでしょうか。
足を洗おうとしたところで強盗の被害者になるのは皮肉だなと思いました。
アウトローがその生き方から抜け出すのは困難なのだと思わせられました。
それでも、どこまでも逃げて最後まで必死に生きようとする様は格好良かった!
上映された当時、映画界を席巻していたアメリカン・ニューシネマの代表作の一つとされる本作は、その典型的パターンである、社会からの逸れ者=アウトローを主役にして、その犯罪行為や反社会的行動を称賛しつつ悲劇的結末に終わらせる、という枠組みを一見準えながら、決して『俺たちに明日はない』『イージー・ライダー』『ワイルド・バンチ』のように、鑑賞後の悲壮感や沈鬱感、寂寞感はなく、逆説的ですが爽快感や憧憬感覚さえします。
バート・バカラックのあまりにも有名な主題曲「雨にぬれても」に象徴されるように、陰惨で暗鬱な表現は皆無であり、終始エレガントでユーモラスでソフィスケートな映像で構成されます。
当時、脂の乗ったポール・ニューマン、新進気鋭のロバート・レッドフォードの両雄が、各々の役を楽しみながら奔放に愉快に演じているのが伝わり、深刻なシーンであっても、スクリーンに漂う空気はあくまで陽気で明朗で且つリズミカルで、気持ちを浮き立たせてくれます。
ただ男二人だけだと、どうしても穢苦しさに陥る所を女教師役のキャサリン・ロスが加わったトリオになることで巧くバランスが取れ、一気に華やかさと気品が画面に広がり、ロマンチックな風味が加えられました。
自転車にポール・ニューマンとキャサリン・ロスが乗ってデートするシーン、台詞が一切なく、BGMの「雨にぬれても」だけが奏でられる、そのおしゃれで爽やかで心和む軽快な空気感の中に、二人が心一つになって戯れ合い快哉を叫んでいることに心から共感出来ます。この箇所は、映画史に残る名デートシーンだと思いますが、実はこれがシナリオには全く書かれていない、二人の完全なアドリブだったと知り、二人の演技力と共に名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督の演出力に、只々脱帽です。
ただストーリーそのものは波瀾万丈でも紆余曲折するものでもなく、やや単調ですが、個々のシーン、特に遠景のカット映像構成の美しさは目を瞠ります。あのラストシーンのストップモーションの余韻にも芳醇の味わいがあります。更にシークェンスのつなぎ方には絶妙な技巧を感じます。その典型は、ボリビア渡航に至る静止画セピア色写真のカットを細かくカット割りしてつないだシーンです。少し退屈になってきた映像展開に刺激を与えて覚醒させ、後半への興味を唆らせる、効果のある変化でした。
時代に取り残され、それを自覚しながらも踠き苦しみ、それでも茫漠とした己の夢を追い求める、哀しくも可笑しい青春群像、これまで数多くの映画で取り上げられた素材を、名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督が軽妙洒脱に仕上げた、青春西部劇の名作であり、50年の時を経ても全く色褪せない、映画史に残る傑作であることを再認識しました。