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フットルース 夢に向かって評論(3)
いや、確かに自分の世代だと、MTV感覚で撮られたオリジナル版を新宿の映画館まで観に行った思い出もあるが、何も今更感が強い。
でこの映画、その「MTV」が作った映画なのね。今更と言ったのは、オリジナルの頃ならアメリカの南部の田舎町に施行された条例「ダンス禁止令」ってもしかしたらあるのかなぁ〜と思ってしまうマジックが「悪魔のいけにえ」も南部の片田舎が舞台だった事もあり、「意外と秘境なアメリカ南部」を引きずった所があったが、時代は変わったと感じたのはオバマ大統領の就任とコンピューターの台頭。
そこで時代がガラッと変わった感が個人的にはある。
最早ノスタルジックであるこの「フットルース」は当時「フラッシュ・ダンス」や「ストリート・オブ・ファイアー」に並ぶ音楽映画。これは70年代の「サタデー・ナイト・フィーバー」からの流れで映画とレコードの共同販促的な展開。
ストーリーは単純で都会から転校してきた高校生が田舎の条例に反抗し、抑圧されながら見事「ダンスパーティ」を開催するといったシンプルな内容で、そこにストーリーの捻りもなく終わるが、
多分そこが良いのかもしれない。
青春映画なんです。だから許されるんです。複雑なストーリーはいらない。
画面には只弾ける若さが表現されればOKです。
それなりに楽しめました。決して個人的にはつまらない映画じゃない。オリジナルを踏襲したシーンやウォークマンがIPODへ代わったシーンなど微笑ましい・・・
オリジナルをリアルタイムで観た人へはおすすめな作品。