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飾り窓の女 プロット フランス・イタリア合作 01月20日 1962 台灣上映
飾窓の女 プロット アメリカ 10月01日 1953 台灣上映
女真珠王の復讐 プロット 日本 07月05日 1956 台灣上映
マリー・アントワネットの首飾り プロット アメリカ 02月16日 2002 台灣上映
真夜中の少女たち プロット 日本 08月12日 2006 台灣上映
写真の女 プロット 日本 01月30日 2021 台灣上映
真珠の耳飾りの少女評論(20)
1人で勝手に「スカヨハ強化月間」の第三回は「真珠の耳飾りの少女」です。言わずと知れたフェルメールのマスターピースの制作秘話。フェルメールの作品は何点か観たことあるのですが、最近上野であった「フェルメール展」に行きそびれたので、代わりに本作を観賞しました。
その43年の生涯でたった36点程しか作品を残してないフェルメールの多分一番有名な「真珠の耳飾りの少女」が制作されるまでを綴った映画です。フェルメールの作品って言うなれば派手さは無くてもとても引き込まれるんですよね。で、本作も全体的に物静かな作品なのですが、17世紀当時の雰囲気が良く出ていて引き込まれる物がありました。
確かに「真珠の耳飾りの少女」ってフェルメールの中ではちょっと異色なんですよね。で、その作品に秘められたストーリーを想像力豊かに描いています。このストーリーだったら異色になっているのも納得というか、そんな感じの落とし所です。作品にカメラ・オブスクラを使ってる所とか知ってる人にはニヤニヤポイントですね。
当時20前後のスカヨハの透き通るような白い肌が美しいですね。手がスゴく荒れてたのが使用人というポジションをリアルに現してました。コリン・フェースが若くってビックリ!そりゃ15年も前なら若いか。スカヨハと良い感じになる肉屋の青年がキリアン・マーフィー!こんな所にも出ていたんですね。
ストーリー的に仕方ないにせよスカヨハはずっと少し困った表情でした。それでも絵のモデルになった時のハッとするような美しさ。将来的に実物を観れる機会があるかどうかは分かりませんが、きっと「真珠の耳飾りの少女」を観ればスカヨハを思い出す事間違いないですね。
本作のモチーフとなったフェルメールのかの名画については、それなりの予備知識はあったものの、ここまで人の心をミステリアスに暴く映画に仕上げたピーター・ウェーバー監督の腕前がもう只者でない。これが初監督作品だというからなお驚きだ。
絵画のように完璧に構築された構図といい、スカーレット・ヨハンソンの抑制の効いた、ニュアンスで表現する演技の演出といい、キリアン・マーフィーの全くストーリーに絡まない粗末な扱い方といい(笑)、破格の力量をあますところなく表したデビュー作である。
その後、『ハンニバル・ライジング』くらいしか話題となった作品がないが、やはり作中のフェルメール同様に完璧主義なのだろうか。寡作なのが気になるところである。
グリートが初めて制作途中の絵を見せられて、ひどく動揺しながら「心まで描くの」と絶句するシーンは、芸術を生きるよすがとして選択した者の業の深さを感じさせて身震いさせられた。
その絵を一目見た瞬間に、夫の真意を知って「汚らわしい」と吐き捨てる奥方の気持ちがよく分かる。自分がモデルとして選ばれようのない主題であることが一目瞭然だからだ。
真実は必ずしも人を幸せにするとは限らないというのは、こういうことなのだろう。
名画はそのモデルとなった人物の人生までも映し出す。
光と同時にそのモデルの人生までも閉じ込めた様なフェルメールの名画。まさにその名画だからこそ生まれた物語だろう。
若かれしスカーレット・ヨハンソンの最も瑞々しい純な時代を閉じ込めた様な本作。
とにかくスカーレットが透き通るような白い肌で美しい!純潔さが溢れ出ています。
肖像画の真珠の耳飾りの少女そのまんまです。
何と言ってもフェルメールブルーがとても綺麗。
ストーリーも美しく描かれており、まあ意地悪されたりしますが、ラストのが贈り物の包み紙がまたブルーとイエローで終始美しかったです。