50% 想看,共 152
評論 | 分享
ヤギと男と男と壁と プロット アメリカ・イギリス合作 08月14日 2010 台灣上映
風と樹と空と プロット 日本 07月12日 1964 台灣上映
君とひととき プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
僕と彼女とラリーと プロット 日本 10月01日 2021 台灣上映
天と地と プロット 日本 06月23日 1990 台灣上映
愛と死と プロット フランス 09月27日 1969 台灣上映
ハチミツとクローバー評論(20)
暇潰しに入った美術館で最も、わくわくする空間。それが、抽象画の前だったりする。「わからないねえ・・」「何、これ?」と首をかしげながら素通りしていく人が多い空間。そこで静かに抽象画に向き合うと見えてくるのは、裏切られる爽快さと、自由に飛び回る馬鹿みたいに広い世界。もちろん、じっと見ても何を意味するのかは分かりはしない。だから、面白い。分からないから、面白い。
櫻井、蒼井、加瀬、堺と現在も活躍の幅を広げる若手俳優陣をこれでもかと掻き集め、観る者を切なく、甘く、最高に気持ちが良い青春の暴走、疾走世界に連れて行ってくれる。作り手の細かいカット割りによって間延びせず、がちがちに作り込まない想像力重視の物語展開。いかに青春映画を作れば良いか、原作の浮遊感満載の持ち味を活かせるかを考え抜いた作風が、非常に嬉しい。
その中で、一人。ふわふわした世界観のなかで、とてつもなく観客をはらはらさせる存在が、この物語の中核で異質の存在感を発揮している。それが、「森田忍」という原作でも天才肌の芸術家を演じた伊勢谷友介という俳優である。
端正な顔でありながら、もうペンキでぐちゃぐちゃに汚し切り、発狂しながら缶を蹴り飛ばしてしまったり。観客の予想をこれでもかと裏切り、比較的ベタな展開を貫く物語を、爽快にかき乱す。それだけなら小劇団の悪役俳優の如しアクの強さばかりで雰囲気を壊しがちだが、伊勢谷は違った。
大柄な体に、繊細な絵画、巧妙な木彫。嫌味を撒き散らす事無く、青春世界を刺激し、先導し、登場人物たちの暴走を少し離れて操るような力強さ。何が本作の世界に求められているのかを理解し、的確に動く。在るべき姿を作り込んで、適度に壊す。だから、観客は彼の言動一つ一つにはらはらしつつ、憧れの天才として彼を見つめる。追いかけずにはいられない。
面白い。分からないのが、面白い。まさに伊勢谷という抽象画こそが、この映画の屋台骨として、繊細かつコミカルな世界を強く、強く支えている。いつ観ても心踊る軽快な感動を与えてくれる絶品の娯楽作品だ。
些細なことで一喜一憂。
落ち込んだときは、世界の終わりのような気がして、嬉しいときは天にも昇る気持ち。
今は恋愛よりも考えないといけないことがいっぱいで、そんな気持ち忘れてた。
久しぶりに、甘酸っぱい気持ちになれた。
スピッツの歌がぴったり。
原作は知らないんですが、映画は面白かったですよ。
みんな誰かに恋してて、でもほとんど報われなくてちょっと複雑。
伊勢谷友介さんが一番印象に残っています。若い芸術家、居る居るこんな人~(^^)