東のエデン 総集編 Air Communication
プロット
日本
09月26日 2009 台灣上映
エデンの園
プロット
イタリア・日本合作
12月13日 1980 台灣上映
東のエデン 劇場版II Paradise Lost
プロット
日本
03月13日 2010 台灣上映
東のエデン 劇場版I The King of Eden
プロット
日本
11月28日 2009 台灣上映
火の鳥 エデンの花
プロット
日本
11月03日 2023 台灣上映
マーティン・エデン
プロット
イタリア・フランス・ドイツ合作
09月18日 2020 台灣上映
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エデンの東評論(20)
Calの視点で観ていると、胸が張り裂けそうになりました。特にプレゼントのくだり。手作りだろうが、吟味した品だろうが、激怒されたり、拒絶されたり、捨てられたりしてきた自分としては。残念ながら金券を断られたことはないのだけども。
冒頭、その行為は違法なのかと、Calは逐一尋ねます。
愛されないのは自分が悪いからなのか?
兄は善人だから父から愛され、婚約者もいるのか?
自分を捨てた母親に会いに行った。
事業の損失分を戦争に便乗して穴埋めした。
幻想を抱く兄にとって厳しい現実を突き付けた。
無条件に愛されることを知らず、
愛に飢え、愛に絶望した青年の行動。
戦地なら人を殺しても良いのか。
長年の隣人でも敵国出身者は敵視すべきか。
倫理観を保つこと、善悪の線引きの難しさを考えさせられます。
時代が変われば判断基準も変わる。
その基準がブレないようにと、事あるごとに聖書を引き合いに出す父Adam。基準を守ろうとする姿勢は立派ですが、あくまでも「行い」重視で、そこに至るまでの想像が膨らまない人。
そして見るからに怖そうで近寄りがたい母Kate(^_^;)。美しい手のお手入れを欠かさない女性が、主婦業と農業に専念できるとはとても思えないし、結婚前に向いていないことに気付かなかった本人にも落ち度があるような。
母親が子供の名前も決まる前に出て行ったということは、当たり前のように双子という設定なんですよね。
清廉潔白で道徳観に溢れた大黒柱でも、愛が偏在している家庭。
Calが破滅の原因のようでいて、そういう人間を創り上げてしまった愛情の欠如、配慮の無さが根本原因なのかと。
許すことと愛することは違う。
無償の愛とも言うけれど、求めることも愛の証明。
人生の選択の前に、人が人として進むには愛情が不可欠なのです。
それにしてもAbra姉さん、顔が近い(〃ω〃)。
上目遣いが悩ましいJames Dean、本作の舞台となったSalinasのオートレースへ向かう途中の交通事故死だったんですね…。
“Man has a choice and it's a choice that makes him a man.”
“.....it's awful not to be loved. It's the worst thing in the world. It makes you mean, and violent, and cruel. And that's the way Cal has always felt..... All his life!..... You never gave him your love. You never asked for his. You never asked him for one thing..... You must give him some sign, .....some sign that you love him, or he'll never be a man.”
主人公のキャルは確かに母の不在、旧来の価値観に囚われている父、そしてその父に従順な兄、アロンとの対比され余り喜ばしく無い評価を与えられたことは同情すべきである。だが父と兄は両者とも悪意はなく、また主人公を見捨てず出来るだけ精一杯愛を与えていた。
主人公は多少のシンパシーを感じたからか、兄のフィアンセに対し愛情表現を行う、これは兄に対する裏切り以外の何物でもない。いやもしかするとこれは兄に対する''理由なき反抗''か?
キャルは兄に対して常に劣等感を抱き、兄よりも良い評価を得たかったのだろう。父を喜ばせるために彼は自ら稼いだお金を父の事業失敗の補填に当ててもらうため父の誕生日にプレゼントしようとした。
しかし父が喜んだのは兄、アロンの婚約で、キャルの稼いだお金の受け取りは拒否した。
視聴者はキャルは用意した贈り物を無下にされた哀れな主人公のように見えるかもしれないが、父親は徴兵委員であり顔馴染みである近所の人の子供を戦地に送り、死なせている一方でキャルは戦争によって得た儲けで金を作ったのだ。
果たして父親の立場に立って、素直にそのお金を受け取れるだろうか?
主人公に焦点が当てられ過ぎる余り、そこに対する指摘が少な過ぎるように思える。
キャルは父の評価に対する反発から復讐をする。まず今までの自分の素行やフィアンセに行った不必要な接触に対し不満を述べたアロンに少し前に見つけた母と引き合わせる。
これはアロンの神聖視していた母親のイメージの破壊行為であり、彼の倫理観を揺らがせるものであった。父はそうなるのが分かっていたので、母親が見つかったことを知らされてもキャルにアロンには伝えないよう念を押したのだ。また母もキャル以外の家族に自分の存在が知られることを望んでいなかった、つまり彼は同時に三人を裏切ったというわけである。この復讐は見事に目的以上の効果を発揮する。まず兄のアロンは半狂乱となりそのまま戦地に恋人を置いて向かう、そして父は大事な息子の余りの変わりようにショックを受け脳卒中となり半身不随となる。
さらに母親はかつて家を出て行ったとはいえ、キャルの仕事に必要な多額の資金を貸すなど彼の理解者でもあった。しかしキャルは恩を返すことはなかった、彼は母が知られたくなかった秘密をアロンに見せつけ失望させた。
これら一連の行為は一時の悪意で済まされるものでも無いし、更にその許しを得ようとするのは余りにも傲慢ではないか?
家族を狂わせた張本人であるキャルは死期の近い父から寛大な許しを得た後、兄のフィアンセと結ばれる。多くの者を感動させた物語の実態はこうである、カインとアベルよりも残酷な話かもしれない。
映画公開当時、今まで押し付けられていた価値観に対し多くの若者が反発していたのは分かる、だが旧来の価値観の持つ善意まで殺す必要はあったのか?
またこの作品の評価を高めているのがキャルを演じているジェームズ・ディーンの存在だろう、この若くで死んだ俳優の出演した数少ない作品の一つ、それだけで付加価値はつく。
最後にこの作品は星二つとはしたが、B級映画と同ランクの扱いをしてるわけではない。やはり名作と言われるだけあって、どうなるのか、どう対処するのか一人の人生の一部を垣間見る気持ちで見れた。ただその行動が余りにも評価できるものでは無かったのだ。
①2回目の鑑賞。大スクリーンでは初めての鑑賞。②前回観た時はまだ若かったし、親子の和解のラストシーンでは感動したが全体としては、名作のお勉強という感想しか抱けなかった。③しかし今回、これだけ人生を経ると、キャルの気持ちも分かる、アブラの心の揺れも分かる、アーロンのキャラクターも分かる、父親の信仰や考え方も分かる、母親の生き方も分かる、というわけで途中から涙が止まらなかった。④人間の善悪なんて簡単には分けられない。清濁あってこその人間。良いと思ってやったこと、愛してもらおうと思ってやったことが、かけ違っていって悪い方に向かってしまう。ただそこまで行き着かないとお互いに分かり合えないのも人間。本当に人生とはままならないものだ。それを描いているから名作だし本当に泣けてくる。⑤この作品の唯一の残念な点はアーロンのキャラクターが深掘りされていないこと。ただ余り深掘りするとアブラが悪者になってしまうから、この程度の描写にしたのかな。⑥前回も思ったが、ジュリー・ハリスはどう見てもジェームス・ディーンには年上すぎる(だから画面にも紗が掛かるんでしょうけど)。ただアブラの内面描写と父子の架け橋となる役割とを説得力を持って演じるにはもっと若い女優では無理だったんでしょうな。⑦母親役のジョー・ヴァン・フリートは短い出番ながら、その存在感と演技とで映画を締めている。夫を撃ってまで、子供を捨ててまで自由を求めたかった女の覚悟とその結果を甘んじて受けていること、でも会いに来たキャルへの母性も垣間見せて人物造形が見事な素晴らしい演技だ。⑧ジェームス・ディーンは死して尚何故こんなに人気があるのか今まで良く分からなかったが、今回見て初めて分かった。“青春”というものをもし人にしたら彼のようになるのだろうと思う。。
戦争の色が濃くなってきてからの父の苦悩も見事に表現されていたし、兄の戦争反対という言葉にも感動!この時代の映画にはストレートに反戦の言葉があってわかりやすいですね。ラスト近くで父のためと思ってやったことが裏目に出てしまうときのやるせなさも素敵でした。
しかし、何故だか兄の婚約者に恋してしまうといったことが小さく感じられて、原作を詰め込みすぎた感は否定できない。
映像では大豆畑に寝そべるジェームズ・ディーンが気持ち良さそうで清清しかった。
スタインベックの原作は読んだことがないが、映画のストーリーはカインとアベルの兄弟と父親の関係を中心にすっきりとまとめられていて、とても観やすかった。
父親に品行方正な兄といつも比較されて、自分は要らない子だと苦しむ弟役にジェームズ・ディーンがとてもはまっていて、本当にこういう生まれなのかなと思ってしまうほど自然だ。主人公達の表情や音楽が暗めなので悲しい結末かと思ったがそうではなく、あんがいアメリカ的な(私個人の見方)エンディングだった。このラストをどう捉えるかは見る人それぞれだと思う。