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河童 プロット 日本 12月10日 1994 台灣上映
悪童 プロット 日本 06月12日 1966 台灣上映
河童の女 プロット 日本 07月11日 2020 台灣上映
童謡物語 プロット 日本 07月16日 1988 台灣上映
冬の河童 プロット 日本 11月11日 1995 台灣上映
童貞物語(1986) プロット 日本 02月15日 1986 台灣上映
神童評論(4)
映像や雰囲気が独特で好きです。
是非 パート2も作って欲しい。
この作品は、ピアノの天賦の才をもつ、神童と呼ばれる少女と、音大に合格するために四苦八苦する凡才の浪人生が織りなす物語だ。だから神童と言っても、モーツァルトのように一般に知られている音楽家の神童時代ではなく、どこにでもいるような少女をいかに神童に見せるかが、この作品の肝であり、見る前から最も注目していたところだった。
ところがこの映画を撮った萩生田監督は、そんな作品の肝を、神童と凡人それぞれのピアノから奏でられる旋律を耳から感じられる、音そのものの強弱、音色が美しいか否かなど、さまざまな聴きどころから違いを明白にさせるという演出をして見せている。そのことにより観客は、映画から奏でられるピアノの音に常に引き込まれていけた。そんな映画の中でも一番難しい、音による登場人物の個性の表現が成功している、という点だけで、すでにこの作品はクオリティーの高いものになっている、と言っても過言ではない。
神童と凡人の差が音によって次第に明確になるにつれて、神童は神童なりの、凡人には凡人なりの悩みがあるところにも、見ている者は次第に共感させられる。特に、神童の少女役の成海璃子の独特の透明感のある演技によって、神童ならではの孤高の人ぶりや孤独感が表現されているのも大きな見どころだ。やや強引な物語の進行が見られるのは難点なのだが、浪人生が音大を受験するまでの過程や、音大受験会場の様子をリアリティーあふれる演出によって描いていたり、音を軸にして登場人物の個性や物語に深みをもたせている意味でも、この作品は人間味あふれる、見ごたえ充分のクラシック映画である。
何というか優しい雰囲気のする映画。
ラストの、耳が聞こえなくなってから、父親のピアノで奏でる二重奏でジンワリきました。
原作がイイという声をよく聞くので、読んでみたいです。