「怒り」「悪人」などで知られる吉田修一のスパイアクション小説「太陽は動かない」「森は知っている」を藤原竜也主演で映画化。謎の秘密組織AN通信。この組織に属するエージェントは心臓に爆弾が埋め込まれ、24時間ごとに死の危険が迫まるという。エージェントの鷹野は相棒の田岡とともに、死の危険を抱えながら「全人類の未来を決める次世代エネルギー」の極秘情報をめぐって、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦を繰り広げる。鷹野役の藤原、田岡役の竹内涼真のほか、ハン・ヒョジュ、ピョン・ヨハン、佐藤浩市、市原隼人、南沙良、日向亘、加藤清史郎らが脇を固める。監督は「海猿」「暗殺教室」「MOZU」など数多くのヒットシリーズを手がける羽住英一郎。
太陽は動かない評論(20)
今まで、藤原竜也出演の映画は全て良かったので、期待して見に行ったところ・・・
無敵の強さがある設定ならばシンプルに楽しめただろうに、そうではなく、深みや陰のある設定でしたが、その割に、安易にライバルのスパイが助けに来たり、謎の女スパイが絡んできたり、昔思いを寄せた同級生が最後にチラっと出てきたりと、非常に表面的で薄っぺらかったです。
極めつけは、昔組織を裏切った親友が裏で助けたって、そんなの組織が許す訳ないでしょ!
映画だけしか見なかったため、こうなったのかもしれませんが、映画だけ見たら、こうなるかもしれません。
10カ月公開延期になった今作。
あれだけ、大掛かりなロケをすれば、製作費はキチンと回収しなければいけませんね・・。-
■感想
・前半は、諸外国を舞台にした、銃撃戦、カーチェイス、高層ビル上、列車での矢継ぎ早のアクションシーンの連続で、大スクリーンに魅入られる。
そして、ええっ”○○さん、もう退場ですか?”という豪華なキャスティング・・。
だが、藤原竜也は叫ばない・・・・。
・後半は、鷹野(藤原竜也)が、AN通信に入る事になった幼き時の哀しき理由が描かれ、切ない。のどかな島で過ごした時代の映像と、現代の苛烈な映像が交互に映し出される・・・・。
・が、ストーリー展開が粗い・・・。相当粗い。かなり粗い・・・。
・魅力的なキャラとしては、謎の女産業スパイを演じたハン・ジョヒュ、韓国人エージェントを演じたビョン・ヨハンがいるが、鷹野の相棒田岡(竹内涼真)を始め、日本人キャストの使い方が・・。
<あの、エンドロールで映し出された数々のカットには、”あの人”も”あの人”も”序盤で退場したあの人”もしっかりと映っていた。
数々の謎が全く解明されていないし、今作はあくまで<序章>ですよね! 羽住英一郎監督!
それとも、原作を2作読み込んで、ドラマも観ている事が、必須条件なのかな??>
■どうでも良い事。
・作中には、愛知県の名古屋市、豊橋市、一宮市、知多市、岡崎市の建造物が、多数映されている。愛知県在住の貴方、幾つ分かったかな?
分かりやすかったところでは、愛知芸術分化センターですね。
最初は、少年時代に戻ったりして目まぐるしかったので分かりづらい感じ
でも、最後には少年時代の伏線を回収することが出来て良かった
たまに、無理やりずきないかと思ったのもあったが
藤原と竹内のアクションシーンも良かった
エンドロールの時に、次回作のシーンもあったから2があったら見に行こうと思う
本作は当初2020年5月15日公開予定でしたが、新型コロナウイルスによって延期を余儀なくされました。そのため、本来は「映画」、その後「WOWOWのテレビドラマ版」、という流れでしたが、その流れが変わりました。テレビドラマ版の全6話の方は予定通りWOWOWで放送されていたので、私は「テレビドラマ」から「映画」という流れで見ました。結果的に、そちらの方が良かったと思っています。テレビドラマ版の方は、藤原竜也と竹内涼真らが属する「AN通信」という組織と、藤原竜也と竹内涼真がバディーを組む「出だし」などが描かれていて、容易に世界観を知ることができます。しかも、舞台も日本が中心で、敵対するのが中国系の組織だったりと、割と話は分かりやすいのです。
ところが、映画版の方は気合が入り過ぎたのか、かなり盛り沢山で、「もう少し説明が必要なのでは?」と思うシーンが散見されます。映画は吉田修一のスパイアクション小説「太陽は動かない」と「森は知っている」を同時に映像化しているのでリアルタイムの話に合わせて、藤原竜也が演じる主人公の子供時代も描いているのです。そのため、同じ映画の中で「速すぎるシーン」と「スローなシーン」が同居しています。1時間50分とタイトなため結果的に、省略を補えずに戸惑ってしまう人が出る可能性を感じました。
また、ドラマ版を発展させ、国籍や組織がさらに入り乱れるので、最低限の相関関係は事前に知っておいた方がいいと思います。
基本的なベースは、中国企業「シーノックス(CNOX)」vs「AN通信」という構造です。
そして、「シーノックス(CNOX)」は、中国の巨大エネルギー企業で、日本の「MET」という次世代型太陽光エネルギーの技術を持つ会社とパートナーを組もうとします。
さらに、「シーノックス(CNOX)」は、ブルガリアにいる日本人研究者とも組もうとします。
ここで、エネルギーの話で知っておかないといけない仕組みとして、エネルギーは太陽光発電などで「作る」ことと、蓄電池などで「貯める」ことと、「送る」ことが必要になる点です。
ちなみに、本作では男女の韓国人が1人ずつ出てきますが、なぜか海外においても日本人に対しては親切に「日本語」で話します。これは本来は有難いのですが、残念ながら聞き取りづらく、様々な要素が入り組んでいるため、聞き取りづらいと致命的に痛いので、普通に「英語」で字幕付きで話してくれた方がリアリティーが出て良かったかな、と思いました。
このように羽住英一郎監督が集大成的に頑張っている作品なのですが、少し空回りの面もあるかもしれないので、このような予備知識を持ちながら見てみると随分と印象が変わると思います。
ハッキリ言って面白くなかった...
ロケ地は海外ばっかり、爆発も高所もヘリも列車も沈没もあり!
これって邦画?!アクションすごすぎ!
すごいんです...すごいんですけど...
肝心のストーリーがちっとも入ってきませんでした。
関係性が難しくて...理解できず。
もっと2人の人間らしさ、バディ感とか見たかった。
きっと小説の方が楽しめたんだろうなと思いました。
あらすじを見せられてる気分でした。
あと他の方のレビューで知りましたがドラマを見た方が良かったんでしょうか?
自分は楽しめず、残念です。