ピュリッツァ賞を受けたメアリー・チェイスの同名戯曲の映画化で、ジョン・ベック製作の1950年映画。原作者自身が「恋の乱戦」のオスカー・ブロドニーと協力した脚本を、「気まぐれ天使」のヘンリー・コスターが監督した。撮影は「裏街(1941)」のウィリアム・ダニエルズ、音楽はフランク・スキナー、舞台でもこの役を演じたことのあるジェームズ・スチュアート(「折れた矢」)が主役を演じ、これも舞台からのジョセフィン・ハル、「輝ける勝利」のペギー・ドウ、「コマンチ族の怒り」のチャールズ・ドレイク、「幸福の森」のセシル・ケラウェイらが助演。
ハーヴェイ評論(3)
ストーリー: 20
キャスト: 65
演出: 35
ビジュアル: 60
音楽: 60
とにかく話が噛み合わない。他人のことなど気にせずいつまでたっても自分の歩調で話をし行動し続ける主人公に、彼の家族だけでなくて見ているこちらもちょっといらいらする。物語も精神異常者の話なのかファンタジーの話なのかはっきりしない。正面から問題を見据えずになんとなく誤魔化してぼやかしている。たとえちょっとくらい精神に異常があったとしてもハーヴェイと共に平和に日常を過ごしてくれていれば、精神病棟に行って非人道的扱いをされるよりはまし、そんなことが言いたかったのだろうか。主人公が病院でハーヴェイを医師に紹介しようとしても出来ない演出なんて笑えないコントのようだし、真面目なのか喜劇なのか全体に中途半端な内容であった。
ストーリーは、エルウッド以外はドタバタに近いコメディとなっているという、ちょっと変わったストーリー。その分、イライラするキャラもいるわけで、特に暴力的な医師ウィルソンや弁護士など。精神病院の受付嬢ミス・ケリー(ダウ)は綺麗だが、お似合いの医師サンダーソン(チャールズ・ドレイク)が彼女にまったく興味がないところは面白い。ウサギの姿は全く登場しないが、肖像画にドーンと描かれていた。心温まるストーリーといえばそれまでだが、ヴィータ(ハル)が患者と間違えられて水風呂に入れられたり、それを訴えるといった展開がドン引き。笑えないぞ。
酔っぱらいに いたずらをするのが好きらしいが、
ここでは エルウッド(スチュワート)とつるんで酒を飲む
相性抜群の エルウッドとハーヴェイ
pooka は親切にしてくれた人には「お返し」をしてくれたりするらしい…
判事の部下が、足を滑らせて ヴィータの策略が失敗するのも、マートルに出会いを 用意するのも、
ハーヴェイの仕業か
チャムリー医師と ヴィータの前に 姿を現して、
エルウッド入院の危機も救う
最後は エルウッド(とハーヴェイ)への理解も進み、
皆 幸せに
(これが 「お返し」か!)
(もしかして、遺産が 総てエルウッドに贈られた処から?!)
ヴィータの ジョセフィン・ハル、チャムリー医師の セシル・ケラウェイが 上手い
酒場の男、店主、運転手、門番など 脇の面々も
面白かった
弁護士の 不思議な声も…
スチュワートが pooka に出会ってしまいそうな、
不思議な、ちょっと浮世離れした男を演じている
アルコール中毒で あるような、ないような… ところも
色々、伏線もあるのだろうが、日本人には
わからないな…
だから pookaに からかわれた様な 不思議な映画に思えるのか?