前年に公開され大きなブームとなった劇場版「宇宙戦艦ヤマト」の続編。総集編だった前作とは異なる完全新作の劇場版で、地球の新たな脅威となる白色彗星帝国と決死の覚悟で戦いに挑む宇宙戦艦ヤマトとその乗組員たちの旅路を描く。西暦2201年。ガミラスとの戦いの傷も癒えた地球は、大いなる繁栄の道を歩んでいた。地球の危機を救ったヤマトも今や廃船処分となり、新兵器の拡散波動砲を装備した新鋭戦艦アンドロメダが就航していた。ヤマトのクルーだった古代、島らも一線を退き、惑星間資源輸送船団の護衛任務にあたっていたが、ある輸送航海の途中、古代は未知の星から地球に救いを求める信号をキャッチする。危機を感じた古代らは海底ドックに眠るヤマトに再び乗り込み、新たなる旅へと発進する。1978年に公開当時、アニメ映画として史上初の観客動員400万人を突破する大ヒットを記録した。前作から続投の舛田利雄に加えて、松本零士も監督を務めた。2024年1月、4Kデジタルリマスターでリバイバル公開。
さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち評論(13)
以来、40年近く経ちますが、忘れられない作品です。
"宇宙戦艦ヤマト(劇場版)" シリーズ第2作。
DVDで鑑賞。
TVシリーズは未見です。
作画が前作と比べて見違えるように良くなっていることに驚きました。ヤマトの形が歪んだりしないし、キャラの顔も変わったりしない。観易いことこの上無かったです。
それはさておき、クライマックスに向けての展開があまりにも壮絶で、度肝を抜かれました。とにかく重い、重過ぎる。メイン・キャラクターが次々戦死を遂げていくだなんて…
白色彗星帝国も質が悪い。いったい何段構えなのか。白色ガスを破ったと思ったら都市型要塞が現れるし、それを破壊したら超弩級戦艦が出て来るんだから堪ったもんじゃない。
強大な敵の前に満身創痍のヤマト。命を燃やした人々の想いが胸に迫りました。古代進が下した艦長としての、宇宙に生きるひとりの人間としての決断に感動の涙がこぼれました。
[余談]
主題歌を歌っているのが沢田研二だと知ってびっくり。当時としては、メジャーな歌手がアニメ映画の主題歌を歌うのは大変珍しいことではなかったのかなと思いました。
※修正(2023/08/22)