劇場編集版　かくしごと　ひめごとはなんですか

母親は自分の子を生むのではない。他人を生むんだ。誰が生まれてくるか分からないのだから。親子の縁は不思議だ。血の繋がりも関係ない。家族関係も奇跡だ。我々は自然とロールプレイしている。そんななかかくしごとはいい家族関係だ。思い合っているのだから。親は他人を生む。従って親子関係は奇跡だ！奇跡は大事にした方がいい!

何度か小分けに泣いてまた泣いた。テレビアニメの再編集版でまさか一度見たシーンでまた泣くとは思わなかった。てっきり追加されたシーンだけ泣くと思って準備してたのに…。それと相変わらずの主人公を客観的に描写して後藤可久士とは何者か鑑賞者が知り始めてから主人公視点になるこの作品お馴染みの展開はほんとうに良かった。ところどころ飛ばされているからどうなるか心配だったけれどうまくまとまっていて良いものだった。正直、編集版だけあってテレビアニメを見た人向けだけれどテレビアニメは見れないけど映画だけ…！って人もおつりが来るぐらい1時間20分にしては素晴らしいものでした。ただ、下ネタ漫画家が主人公なだけあって登場人物同士の会話によっては深夜アニメを抜け出せないような部分があるとは思う。故に家族とかだと見づらい、会話にしにくいかもしれません（それをカバーできるような良い話ではあるんですけどね）重要な設定だしカモフラージュできないが故にそれが唯一残念です。感染症がこんなに流行ってなければ絶対に映画館の映像と音の設備で観て、入場特典を貰って部屋に飾っておきたい作品でした。（dアニメストアで配信されていたのでなんとか見れましたが…！）最後に。公開劇場も少ない中、満席も多く、愛されている作品だと思いました。こんなに長くレビューを書いたのは久しぶりです。それほど自分には響きました。

優しく元気なおかっぱ女子は、色々なものを胸の内に秘めつつ、いつでも静かな微笑みを見せてくれて、それが何とも愛しかったです。少女っぽいシーンより、大人っぽいところに感激。

もう一つの魅力は、父親の拙い愛情表現。「隠し事は描く仕事」と言う幼い語呂合わせが、まんまそれを象徴していたようです。時折り顔つきが全くのギャグ画風になるのは、作者の余裕のテクニック。

可久士さんに言いたいのは、いっそ娘さんターゲットに別線でファンタジーでも描いたらと言う意見。しかし生真面目で変人な父親は、そんな技は使えない。

坂道や光る海の遠景は、姫ちゃんと可久士さんの父娘の心が辿った道筋のようだったし、覗きこんだ家の中や見晴らした外の景色は、姫ちゃんの揺れる心象風景を表しているように感じました。

光を一杯にまとい、影を少し縫ってこれまで生きてきた女の子が、またまとい、縫って生きていくこれからに静かに拍手。

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アニメの総集編。大事なとこの部分を切り取った感じ。ギャグシーンも何個かあって懐かしかった。やっぱり見ていて熱くなるものがある。音楽が流れた時には、テンションが上がる。最後の追加シーンでは、より感動できた。これにて、かくしごと終了って感じ。お疲れ様でした！

とにかく見やすい作品になっています。
ストーリーも分かり易くて、気軽に見ることができます。
楽しくて、笑えて、泣ける作品です。
各キャラクターもかわいいし、背景もきれいです。
是非とも今この季節に見てほしいです。

特に娘さんがいるお父さんには、非常におすすめです。
見終わった後に必ず娘さんに会いたくなります。
出来れば、お父さんと娘さんで一緒に見てほしい作品です。
もっとたくさんの人に見てほしいので、是非とも上映館数を増やして、
ロングランしてほしいです。