ポーカー・フェイス 裏切りのカード
プロット
オーストラリア
03月01日 台灣上映
オリガ・スミルノワのジゼル in cinema
プロット
115分
03月08日 台灣上映
映画 マイホームヒーロー
プロット
日本
03月08日 台灣上映
12日の殺人
プロット
フランス
03月15日 台灣上映
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プロット
イギリス
03月15日 台灣上映
薄氷の告発
プロット
韓国
03月15日 台灣上映
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サヨナライツカ評論(20)
豊(西島秀俊)には婚約者の光子(石田ゆり子)がいたが、豊の出張先で知り合った沓子(山中美穂)とのカラダの関係から始まったタブーの恋の物語。一昔前の恋ストーリーであり、観てる側はその世界に吸い込まれると思う。
豊と光子は決まった時間に電話をするが、沓子と関係を持つと、電話に出られなかったり、光子との電話で、『光子』のことを、『沓子』と呼んでしまったりと、ハラハラするシーンもあり、飽きずに見れた。
世間一般では、豊と光子の関係こそ純粋な愛であると言えるが、豊と沓子との関係はタブーであるけれども、豊と沓子の二人の世界ならば、それも立派な愛の形だと言えるその世界に引き込まれた。
ただそれだけの話。
ほんとうにそれだけの話。
しかし石田ゆり子さんという美しい妻がいながら中山美穂さんに惹かれるものだろうか?(かなり個人的好みと主観の入った感想ですが)
「好青年!好青年!」
バンコクの炎天下で行われる草野球大会、熱い声援の中豊は打席に立った。豊の上司加藤雅也は豊にバントのサインを送る。無表情の豊。ピッチャー投げた!カッキーン!ホームラン!
・・・上司のサイン無視してどこが好青年じゃ、コラァ!
アパートに帰ってシャワーを浴びる豊。呼び鈴が鳴るとそこにはミポリンが。
「はい、ホームランボール」
手渡すやいなや熱いわねとパンストを脱ぎ始めるミポリン。生唾を飲む豊・・・くっだらねえ。どこまでも独りよがりで自分勝手な人間が好き勝手やったら皆不幸になる、出来損ないのあたりまえ体操みたいな辻仁成ワールドを忠実に映像化してみせた韓流製作陣の腕前には本当に頭が下がります。しかしやね、
If You Don't Know Me by Nowしか演奏出来ない居酒屋のハコバン。
1975年なのに全然21世紀風なバンコクの高層ビル群。
そこから25年後のオッサン役者陣のドリフのコントのような老けメイク。
四半世紀経ってもシワの一本も増えない驚異的なアンチエイジングを見せるミポリン&石田ゆり子。
どう見てもグッさんにしか見えないプレスリーフリーク風ルックスで見た目インパクトあるのにお話に全く絡んでこない謎のタイ人。
・・・目障りなものばっかりがバンバン出てきて画面がうるそうてしゃあないわ!
1975年と2000年という明確な時代設定があるのに当時の風俗に一秒たりとも触れない腑抜け切った構成、中学の学芸会の練習のようなクサい台詞のミルフィーユ、半ケツのひとつも見えないのにヘドロのように濃厚なラブシーン、豊とタイ人が25年ぶりの再会で空港で抱き合ってクルクル躍る様とその数分前に豊とミポリンがやってたクルクルとおんなじテンションのスローで撮るという冗談にしては下品過ぎる演出・・・あーもうなんぼ揚げ足取っても取っても生えてくる、巨大ムカデの立田揚げのように醜悪極まりないクソ映画。
一点だけ褒めるとしたら、一回だけバックで流れた"Chovendo na Roseira"が美しかったことかなぁ・・・ってそれボサノバのスタンダードでタイは関係ないし、だったら映画丸ごと要らんっちゅうねん。酷い映画は山ほど観てきましたが、ここまで醜怪なものはそうそうないと思います。
いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
どんなに愛されても幸福を信じてはならない
どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない
愛なんか季節のようなもの
ただ巡って人生を彩り あきさせないだけのもの
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ
サヨナライツカ
永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて
いつかコンニチワがやってくる
人間は死ぬとき
愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す
とにかく胸をえぐられる。それぞれの視点からそれぞれの想いが伝わり理解できてしまう。結局答えは観た人間の人生の中にしかないと思う。
なんだろう、素直に、良い映画だと思える。