クライム&ダイヤモンド

回想が現実に直結してくる展開はとてもおもしろい。殺し屋はオーダーに従っただけで、その経緯を知らない。映画好きな殺し屋はその経緯を楽しみつつ聞き、そしてラストへと繋がる。
映画への愛情が伝わってくるつくり、だが、鼻につくのも事実。愛情は見えないところに隠して製作してほしいもの。（分かる人にはわかる）
それ（愛情）を説明的にしたのは、客観性に欠ける。
でも面白いとはおもうし、クリスチャンスレイターは渋いので平均ちょいってことで。

映像のセンスがいい。
劇中劇を展開することによって自由な発想でストーリーを拡げることに成功している。
そして、実際のストーリーと交錯してくる様が面白い。
ただの映画が好きによる映画好きのための映画に留まらず、ラストにはなんとも映画的なエンディングを迎える上手さもあった。