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のら猫の日記評論(6)
11歳の妹マニーと16歳の姉のロー孤児の姉妹が、さすらうロードムービー。
車は盗難車、ガソリンは男の子とセックスで譲り受けるという破天荒な生活を続けていたローは、身ごもってしまいます。
さすがに困った姉妹が思いついたことは、マタニティ・ショップからの万引き。けれども対象は、商品ではなく、そこで店員として働くエレーンを引っ張ってくることでした。
訳あって看護士資格を取得できなかったエレーンでしたが、病院で看護士の助手を長く務めていたことから、お産の知識は豊富に持っていました。
だけど、その知識が徒になって、店では煙たがられていたのです。だから、エレーンが姉妹に万引きされても、誰も探そうとしませんでした。
こうして人里離れた別荘に監禁されたエレーンと姉妹のおかしな共同生活がはじまります。当初は、監禁の目的を舐められてはいけないと隠していたので、エレーンは必死に脱出を試みます。
しかし、誘拐の目的が、姉のお産のためだと知ってからは、実の母親のように姉妹に尽くすように変わっていきます。エレーンは熱心なキリスト教徒であり、人に尽くすことを自らの幸せと常々感じていたのでした。
可笑しいのは、別荘の持ち主が戻ってきたのを、エレーンが襲って監禁してしまうことです。目撃したマニーは、切れやすいローにそのことを内緒にしたものの、持ち主が逃げ出して、かえって怒らすことになってしまいます。「人質が人質を取るなんてどういうこと?」という台詞には、思わず笑ってしまいました。
このとこで、エレーンを追い出してしまうものの、産気づいたローは仕方なく、エレーンを探し出して、お産を手伝ってもらうことになります。
ローのお産のシーンは、やはり感激します。
それからどうなのというところで終わってしまうのが残念なところですが、あばずれ姉妹と、マリアさまのような慈愛の心をもったエレーンとの交情は、印象深いものを感じました。
キャストでは、スカーレット・ヨハンソンといつてもまだ子役ですが、彼女が出演しているところがポイント。汚れ役の姉に対して、ピュアな感情のままの妹役を好演しています。
淡々とした中にもどこか温かさがあり、シンプルな魅力。
予想外のストーリー展開にも惹き込まれた。
妹のマニーがスカーレットヨハンソン。
音楽もジョンルーリーで最高。
孤児になってしまった2人ですが、心はそんなに悪い子じゃないので犯罪を犯しながらもどこか応援してしまいます。
いろんな環境が人を変えてしまう、みんな本当はいい人!という感じでしょうか。
終わってから気づいたのですが、主演?はあの!スカーレットヨハンソン!!
今は超美人アクション女優ですが、この映画では大人しく、周りに気を使う子供役。全く今とは違う雰囲気で驚きです。やっぱり彼女は昔から素晴らしい女優だな。と再確認できました。
簡単に言うとぐれた姉妹が、誘拐した一人のおばさんをきっかけに変わっていくという内容です(だいぶザックリです)
子役スカーレットヨハンソンのふとした瞬間の顔が本当に素敵で見惚れてしまいます。
おばさんとスカーレットヨハンソンの関係も素敵で見ていてほっこりします