「未来世紀ブラジル」の鬼才テリー・ギリアムがブルース・ウィリス主演で描いたSFサスペンス。謎のウィルスによって人類のほとんどが死滅した近未来。生き残った人々は汚染された地上を捨て、地下での生活を余儀なくされていた。科学者たちは1996年にウイルスをばら撒いたとされる集団「12モンキーズ」について探るため、服役中の囚人ジェームズ・コールを過去の世界へと送り込む。誤って1990年にたどり着いたコールは不審な言動から逮捕され、精神科医キャサリンの立ち会いのもと精神病院に収容される。そこでジェフリーという若い患者に出会い、彼の助けを借りて脱出を図るが……。共演に、本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされたブラッド・ピット、「ラスト・オブ・モヒカン」のマデリーン・ストウ。「ブレードランナー」のデビッド・ピープルズが妻ジャネットと共に脚本を手がけた。
12モンキーズ評論(20)
"仕掛け"としては、なかなか面白いSFサスペンスでした。
話のオチとしては少々弱かったような…(笑)
1997年 1月15日
古い映画で、公開直後にレンタルビデオで鑑賞した記憶はあるのですが、改めて鑑賞してみました。
ブルースウィリス、ブラッドピッドと言った当時としては最高の配役を準備した割りには、ストーリーの面白みにも、映像の迫力にも欠ける残念な映画でした。
タイムリープが出来るのであれば、『なぜパンデミックを阻止出来ないのか?』が不可解。「歴史は変えられない」と言いながら、ブルースウィリスが1990年にリープし現代の人々と関わった時点で大きく変わっているわけで、少々不可解な理屈でした。素直に「変える為」ってしてしまった方が、設定として無理がないように思えました。
ただ、ブラッドピッドのキレた演技は中々の迫力で見所です。
少し、頼りないブルーズ・ウィリスもなかなかカッコ良かったです。